ドライバーでナイスショットしても、アイアンできっちりグリーンに乗せられなければスコアは出せない。しかし、ダフったり、トップしたりとなかなか「ナイスオン!」といかないのが現実だ。「アイアンは大きく振り上げたら当たらない。トップは左腕が9時と10時の真ん中、‟9時半”を指すくらいがいい」と話すのは、崎山武志プロ。コンパクトなトップがアイアンマンへの近道だ!
手元は小さく、ヘッドを動かす
アイアンのコツを聞くため、シニアツアーで活躍する崎山プロを訪ねると、その手にはなぜかカナヅチと釘が……どういうこと?
「アイアンショットは、カナヅチで釘を打つ動きと似てるんです。釘を打つときは手元の動きを小さく、カナヅチの頭の重さを利用して叩きますよね。大きく振り上げたら、的が小さい釘を正確に真っすぐ叩けないでしょう。でも、アイアンが苦手な人は、そういう手元を大きく振る打ち方をしているんですよ」(崎山、以下同)
たしかに、これではダフリやトップが出たり、球筋や弾道がバラつくのも当然だ。
「手元の動きは小さく、ヘッドの運動量を大きくすれば、自然とトップはコンパクトになる。インパクトまでの助走距離が短くなるから、ボールを正確にヒットできるし、球筋も弾道も揃ってきますよ」
助走距離が短いとヘッドを正確に戻して芯に当てやすい
飛距離を出すにはトップからインパクトまでの助走距離が長いほうが有利だが、アイアンは飛ばすよりも方向性が大事だ。「振り幅が大きくなれば、ヘッドを元に戻すのが難しくなります。フェースの開閉も大きくなるので、インパクトが不安定になるだけです」
大きなトップだと助走距離が長くなってしまい、ヘッドがブレて芯でとらえにくい。9時半の位置を意識してコンパクトなスウィングを心がけよう。スコアが出せるようになるぞ!
(週刊ゴルフダイジェスト2017年2/14号「アイアンマンは‟9時半トップ”で打っていた!」を抜粋)