「飛ばし=体重移動」とまでは言わないまでも、しっかりと体重移動しなければ飛ばせない、そういう先入観がゴルファーにはある。しかし桑原将一プロによれば「軸をブラさずクルッと回る『その場回転』のほうが効率的に飛ばせますよ」と言う。やさしく飛ばせる「その場回転」を極めるドリルを教えてもらった。
体を大きく揺さぶって飛ばそうとするとかえって飛ばない
「たしかに体を大きく動かしたほうが、1発の飛びは大きいかもしれません。でもそれはタイミングがバッチリ合ったときだけ。しかし、上手くいかないと芯を食わない、曲がる。結果振れなくなって、肝心の回転スピードが落ちてしまうのです。だから体の重さで勝負するよりも、回転速度を上げることを考えたほうがいい」(桑原プロ)
というわけで、早速「その場回転」を身につけるためのドリルを教えてもらおう!
ドリル 1:片足立ち打ち
右足を後ろに引き、左足1本で立って打つ。体を揺さぶらずに左軸で打つ感覚が養える。
ドリル 2:トップ止め打ち
トップで静止してから打つ。ダウンで左に突っ込むと上手く打てない。
ドリル 3:片手棒支え打ち
ボールの前方にスティックやクラブを立ててそれを片手で支えながら、もう一方の手でボールを打つ。前後・左右の軸ブレを防げる。
その場回転をマスターすれば、芯を食う確率が高く、効率よく飛ばすことができる。体に無理がなく、長く続けることができるスウィングなのも魅力だ。ぜひ『その場回転』をマスターしよう!
(週刊ゴルフダイジェスト2015年3月24日号より抜粋)