「標準」VS「高め」VS「低め」、あなたのティアップの高さはどれ?
ティの高さで入射角が変わる
ティの高さは十人十色。「なんとなく、これくらい」と、意外と曖昧な基準で決めている場合が多い。だが、アマチュアからプロまで幅広く教える小野寺誠プロはこう言う。
「ティの高さは低くするほど軌道はダウンブローに近づき、高くするほど軌道はアッパーに近づきます。なので、基本的にはフェード系の人や球の低い人、ダウンブロー軌道の人には低めのティが合います。一方、ドロー系の人や球の高い人、アッパー軌道の人は高めのティが合うんです」
そもそもティアップが「高い」「低い」「標準」という区分には、どのような基準があるのだろうか。そこから確認しておこう。
標準=ヘッド上部とボールの赤道の高さが同じ
ヘッドの形状や大きさ、厚さにかかわらず、これがティアップの高さの標準。ここから、持ち球やスウィング軌道によってティアップの高さを味付けしていこう。
低め=ヘッド上部よりボールの赤道が低い
フェード系の人、球が低い人、ダウンブロー(アウトサイドイン)軌道の人は低めが合う。
高め=ヘッド上部よりボールの赤道が高い
ドロー系の人、球が高い人、アッパー(インサイドアウト)軌道の人は高めが合う。
ティが低いときは右、高いときは左にティアップ!
また、ティの高さにはティアップする位置との相性も存在する。
「ティを低くしたときは右サイドにティアップしましょう。そして、フェード系ならフェアウェイの左サイド、ドロー系なら右サイドを狙う。対して、高くしたときは左にティアップするのがセオリーです。フェード系ならフェアウェイの左サイド、ドロー系なら右サイドを狙うといいでしょう」(小野寺)
こうすることにより、球を打ち出す方向と自分のスウィング軌道が一致するため、気持ち良く振れるのだという。「球が真っすぐ飛んでも、多少曲がってもフェアウェイをとらえられるというメリットもあります」(小野寺)というから、覚えておきたい。
意外と知らないティアップのルール。こんな些細なことでも、意識して続けていけば平均スコアは確実に縮まってくるもの。今度のラウンド、試しに自分のルールを作って18ホールをプレーしてみては?
(週刊ゴルフダイジェスト3月29日号より抜粋・一部改変)