2017年のマスターズで優勝したセルヒオ・ガルシアと、プレーオフで敗れたジャスティン・ローズがともに使用していたのが、テーラーメイドの「M2」ドライバー。みんなのゴルフダイジェストでは発表直後からこの「M2」を追ってきた。今モテモテなこのドライバーについて、改めて見てみよう!

前作から「変化」したのではなく「進化」したM2

中井学プロによれば、「ジャスティン・ローズもセルヒオ・ガルシアも、ストレートに近い弾道でオーガスタを攻めていました。両者ともに思い切り振り切るスウィンガーで、ある程度オートマチックに振れて、弾道が安定するM2はプレースタイルにもコースにも合っていたと思います」とのこと。

画像: ツートンカラーが目を引くが、そもそもの形状は極めてオーソドックスで構えやすい

ツートンカラーが目を引くが、そもそもの形状は極めてオーソドックスで構えやすい

とくにガルシアはフェアウェイキープ率が抜群に高く、300ヤードを超える飛距離も出ていた。パットに不安を抱えたまま、ショット力でグリーンジャケットを奪った形だが、それにM2は大きく貢献したと言っていい。

さて、そんなM2はどんなドライバーなのか。発表から振り返っていこう。2016年も米ツアーで大人気だったM2の最新シリーズは、2017年1月11日に発表された。従来のM2を「変化」させたのではなく、完成度の高いM2をさらにやさしく「進化」させたというのが謳い文句。

プロが真っすぐ飛ばせるクラブだ

性能的には、新M2は前作よりフェースの面積を7パーセント拡大し、ミスの許容範囲が高まった。また、打球音を高くするといった工夫がされている。

テーラーメイドのクラブを長年使い続け、同社のクラブ開発にも参加していた経験を持つ田中秀道プロによれば、「前モデルに比べ、飛距離もさることながら、直進安定性がまた一段と進化した。これは武器になりますね」(田中)と言う声を聞くことができた。「プロが真っすぐ飛ばせるクラブ」こう形容するのが正しいかもしれない。

マスターズ2017を制したガルシアのM2

欧州ツアーとマスターズで優勝したガルシア効果で、今後さらに注目を集めそうな気配。2017年はキャロウェイのニューモデル「GBBエピック」が大きな話題となっている。また、マスターズは無念の欠場となったが、現在文句なしの世界ナンバーワンプレーヤーであるダスティン・ジョンソンはMはMでも「M1」を使用。

今回のガルシアのマスターズ制覇を受けて、ドライバー勢力図は塗り替えられるのか? 今後注目していきたい。

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