近頃のアイアンは低重心化が進み、以前のように上から打ち込む必要がない。横から払う“さらっと打ち”をすることで、スピン量が安定し、思い通りの距離が打てる。アイアンの上手さに定評がある河野晃一郎プロに、いまどきアイアンを打ちこなすスウィングを教えてもらおう!
打ち込まないでフォローで飛ばそう
さらっとインパクトするには、フォローでどこにヘッドを抜いていくかをイメージすればいいと河野プロ。
「インパクト後に腕が伸びきるのが理想。すると、ヘッドが低く長く動いて、ボールを押すように打てるんです。フェースにボールが長く乗るからコントロール性の高い球が打てるんです」
過度の体重移動は必要ない
バックスウィングで右に体重を移動しすぎると、戻す動きで突っ込みやすくなり、入射角が鋭角になる危険性がある。
「左足だけに乗るのもよくないので、右股関節に軽くテンションがかかるくらい乗せます」と河野プロ。あくまでも、右への過度な体重移動は控えましょうということ。
フォローを大きくしっかり振り切る。インパクト後に腕を伸ばすことができれば、あとは体がどれだけ浮き上がっても問題はない。フォローが自然に大きくなり、ヘッドの加速感もアップする。
ソールを滑らせるイメージで“さらっと”インパクトしてみよう! 打ち込むよりフォローで飛ばすイメージで打つことができれば、いまどきの低重心アイアンの性能を120%引き出すことができるのだ。
写真/有原裕晶
(週刊ゴルフダイジェスト2015年4/28号より抜粋)