上がってつかまる、「やさしさ追求」スリクソン
スリクソンというと、松山英樹を筆頭にプロゴルファー、アスリートゴルファー御用達というイメージのあるブランド。
そんなスリクソンが、球を簡単につかまえて、かつ上げやすいという“やさしさ”を追求したドライバーがこの「スリクソン Z565 TG ドライバー」だ。

アスリート好みのチタングレーを基調にしたカラーリング
クラブ設計家の松尾好員氏によると、「クラブ重さは実測で304グラムとやや重いですが、クラブ長さが実測で45.0インチと標準の長さ。バランスはD0.5と少なめなので、クラブの振りやすさの目安となるクラブ慣性モーメントが287万g㎠に抑えられ、ヘッドスピードが43m/sくらいのゴルファーがタイミングよく振れる設計になっています」とのこと。
「また、ヘッドはオーソドックスな形状で、標準モデルよりもフックフェースとアップライトなライ角で球をつかまえるイメージが出ています。そしてTG(チタングレー)のヘッドは色の効果で大きく見え、かつ軽い印象をもたせてくれます」(松尾氏)

アップライトなライ角とフックフェースでつかまるイメージが出る
どんなタイプのゴルファーでも「気楽に打てるスリクソン」
「試打クラブは10.5度で標準のSシャフトでしたが、クラブが長すぎないので振りやすく、かつシャフトはかなり軟らかめの設定なので、ヘッドスピードが40m/sくらいのゴルファーでも十分扱えそうです。そしてMIYAZKIシャフトの安定感でストレート系弾道が打ちやすく、適度なスピンも入るので弾道がそろいやすい。フェアウェイキープ率が高くなる感じです」と松尾氏は分析。
いっぽうの堀越プロは、
「構えてみると、フックフェースとアップライトなライ角で右にいくイメージがまったくわかないクラブです。打感は硬めで弾きが強く、ヒール以外のどこで売っても飛距離のロスが少ないですね。専用のMIYAZAKIシャフトはどんなタイプのゴルファーにも合い、“気を使わずに打てるスリクソン”といった感じです」と、共にやさしく球が上がる手ごたえを感じた結果となった。

長い重心距離で直進性が高い
「Z565だとちょっと難しいけれど、アスリートモデルを使いたい、というゴルファーにはぴったりだと思います」(堀越プロ)。
やさしくアスリートモデルを使いこなしたいゴルファーにおすすめの1本と言えるようだ。
(週刊ゴルフダイジェスト2017年5月2日号より抜粋)