ゴルフスウィングの「要」といえば、トップからダウンスウィングへの切り返し。プロはどんなことを考えながら、切り返しをしているんだろう? 藤田寛之、谷口徹、深堀圭一郎のベテラン3人に「切り返しのときになにを考えているか?」聞いてみよう!
「左足の踏み込みが切り返しの合図」藤田寛之
切り返しは投球動作に似ていると言うのは藤田寛之。
「切り返しはスウィングの中の一部分なので、とくにそのタイミングで考えることはありません。ただ、切り返しはボールを投げる動作に似ていて、左足を踏み込むことが切り返しの始動のきっかけになっています。なので、しいてあげれば、タイミングよく踏み込むことを考えます」(藤田)
「右に溜めたパワーをゆるやかに左へと“乗せ換える”」谷口徹
「『切り返し』はテークバックで右に溜めたパワーを左に乗せ換えていくタイミングのこと。しっかり切り返すためには、右にパワーが溜まっている必要がある。ちなみに、昨年まではパワーの起爆スウィッチ的な意味で“切り返し”ていたが、今年はもっと滑らかなイメージ。スウィングの流れを重要視するようになりました」(谷口)
「考えるというより『祈る』(笑)」深堀圭一郎
「試合の切り返しでは、何も考えていません。考えというよりは『うまくいって、お願い!』と祈ってる(笑)。スウィングで気にすることは、“トップから下ろす位置”です。それも切り返しが終わったコンマ何秒かあとの位置。そこに下ろせれば、納得のいくスウィングになります」(深堀)
「左足の踏み込み」、「左サイドへの乗せ換え」、「クラブの下ろす位置」と3人それぞれ表現は異なるものの、ベテランプロの切り返しへの意識は僕らにも参考になりそう。
この記事は、週刊ゴルフダイジェスト2017年5/9・16号の特集の「切り返しの瞬間プロは“こんなこと”を考えていた」から一部を抜粋。ほかにも男女プロの切り返しイメージが多数掲載されているので、「どうもスムーズにクラブが降りてこない」という人は、ヒントがつかめるはず。コンビニ、書店等でチェックしてみよう。