ガルシアのドライバーは「M2」。ところでウェアはなに着てる?
こんにちは、ゴルフファッションエディターY江です。ゴルフの情報というと、ギアや選手のスウィングに焦点が当てられやすいですが、あえてファッションからの目線で各選手のウェアを紹介していこうと思います。
プロゴルファーにとって“快適にプレーをする”ということは何よりも大切な条件。ウェアで言うと「サイズが合っている」「動きやすい」「汗が乾きやすい」など、その快適さというのが当たり前の前提としてあったりします。
しかし、プロと契約をしているメーカーは当たり前の前提をただ当たり前に提供しているだけではありません。どうすればさらに快適に、ストレスなくプレーができるのかを常に考え、進化させ続けなければいけないという使命が、そこにはあります。
世界のトッププロが契約しているウェアは特にそれが顕著で、吸汗速乾は当たり前。ストレッチがきいた生地をスウィングの邪魔にならないように縫製し、夏はUVカット機能、冬は湿気を逃がし熱を逃がさないなど、科学の進歩の尽くす限りを行っています。そして、それはあまり知られていないのです。なぜなら優勝者のギアは“クラブ”ばかりが注目されているから。
という観点で見たときに、では、ここは一番最近のメジャー大会マスターズ優勝者のガルシアにスポットを当てて調べてみようということで、ガルシアが着用しているウェアとシューズを探しにテーラーメイド・アディダスゴルフ新橋店へ足を運びました。
ガルシアの着用ウェア「クライマクール」ってなに?
まずはウェアをチェック。店に入った瞬間に「あ、ガルシアのやつ」という具合に簡単に見つかりました。手に取ってみる。サラサラとした手触りが着心地の良さを感じさせます。
タグを見てみると、climacoolと書いてあります。なんと読めばいいのか……。店員さんに聞いてみたところ、「クライマクール」と読むとのこと。覚えておいて損はなさそうです。メッシュに匹敵する通気性と吸汗速乾が施されています。ゴルフに限らず、アディダスの冷却テクノロジーとして、いろいろなスポーツウェアに採用されている技術とのこと。
このクライマクールのウェアは春~夏に向かって重宝しそうです。自分で着てみて良かったら、ゴルフ仲間にすすめることもできそうです。
続いてガルシアのシューズにうつりましょう。
約一週間も歩き続けてプロの足は疲れないの?
ゴルフシューズはゴルファーと地面とをつなげる唯一のギア。様々なライでも安定したスウィングができるように作られていますが、プロゴルファーはそれだけでなく、練習日も含めて約一週間歩き続けなければいけません。スウィングの安定と足の疲れの軽減、これを両立させるのはなかなか難しいらしく、どのシューズメーカーも試行錯誤しているのです。
では、ガルシアが履いているのは一体どんなシューズなのでしょうか? ここは率直に聞いてみます。
「ガルシアが履いていたのはどれですか?」「これですよ」
「どこがいいんですか?」
やや失礼な質問にも笑顔で答えてくれる店員さん。神対応でした。
「かかとから中足部分の白い部位。こちらが“ブースト”というのですが、これが高いクッション性と反発性を発揮します。少ない力でどんどん前へ進むイメージです。足への負担軽減はもちろんですが、これによって力を持続することができるんですよ」
なるほど。持った第一印象は“軽い”。そして、かかと部分を押すとクッション性の高さもよくわかります。
「ちなみに、青山学院陸上部の駅伝選手の皆さんもこの“ブースト”が搭載されたシューズを履いていたんですよ」
どうやらこのブーストは、ランニングシューズから始まったということなので、長い距離を歩くゴルフシューズに搭載されるべくして搭載されたのでしょう。……こうなると履いてみたくなります。
歩いてみた感じも、まさに「床をはじく!」といった感じ。もうひとつ気づいたのが、ボアの部分が足の甲に当たらない。どうやらボア自体の厚みが薄くなっているらしいです。
ということで購入。実はずっと気になっていたのです。ゴルフ場で履いたらどんな感じなのか。それは次の楽しみにとっておきましょう。
世界のトッププロの“優勝ギア”。クラブ以外もしっかりとチェックしていこうと思います。皆さんも、クラブ以外のギアにも目を向けてみてはいかがでしょうか?