日本でパットの名手といえば、日本ゴルフツアー機構の会長を務めている青木功プロ。青木プロが「スクェアなインパクトを身につけるには、この練習を根気よくやり続けること」と取り出したのは2本のティ。それをグリーンに刺して……えっ? これだけでいいの? プロ生活50余年の珠玉のドリルとは?
使うのは「ふたつのティ」と「ふたつのボール」
「フェースをボールに対して直角に当てるための練習法は、ティペグをフェースより少し狭い間隔で、打ち出す方向とスクェアに2本刺す。トウとヒールが2本のティペッグに同時に当たればボールは真っすぐ出て行く。最初はボールなしで練習する。1メートルのパットを外さない秘訣はこの練習法にあると断言してもいい」(青木、以下同)
この練習を行う際に重要なことは、「必ず真っすぐなラインで行うこと」と「カップインの音は左耳で聞くこと」だと青木プロは言う。
「スクェア感を磨くこのドリルは、真っすぐなラインでなければ意味がない。まずは真っすぐなラインを探すこと。両目を水平にし、利き目で打ち出すラインを追うが、頭は不動。カップインの音は左耳で聞くように意識」
これができたらスクェアマスター!ボール2個同時打ち&カップイン
ボールを2個並べ、同時に打つ。2つが同じ方向に転がれば、スクェアに当たった証拠。青木プロは1発目で両方ともカップイン!
世界で戦った青木プロが「この練習だけやればいい」とまでいう効果絶大な練習法。難しい道具も必要がないこの練習、試さない手はない!
写真/大澤進二
(週刊ゴルフダイジェスト2015年5/12・19日号より抜粋)