各番手ごとに実は名称がある
クラブには「3番ウッド」「5番アイアン」というように数字での呼び名のほかに、「スプーン」「マッシー」といった呼び名もある(各番手別の名称は画像の通り)。
![画像: 各番手ごとに実は名称がある](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782728/rc/2017/06/08/b4b9938dda7b89c89da57e0045ec6958b01f6f22.jpg)
2番ウッドの「ブッラシー(Brashie)」は、かつて2番ウッドにはソールに真鍮(しんちゅう)版(brass)が付いていたのが語源。今となっては2番ウッドという番手自体が、ほとんど見かけなくなってしまった。
3番ウッドの「スプーン」はかつて凹面フェースになっていいて、その形状が食器のスプーンに似ていたため名付けられた。
![画像: 昔は食器のスプーンに似ていた](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782728/rc/2017/06/08/33686c089f3cb92b127a3e37fb905cb27c3bfc42_xlarge.jpg)
昔は食器のスプーンに似ていた
4番ウッドの「バフィ」は、スコットランド語で芝生を擦るように打つという意味の“sclaff”に「平手打ち」の意味があり、その英語“buff”が変化した、という複雑な誕生の過程があり、5番ウッドの「クリーク」は最初にできた鉄製のクラブが、鍵をかける際の音を表す“Click”に似た音を発することからついた。元来、クリークはロフトの立ったロングアイアンの名称だったが、使いこなせないゴルファーが多かったため、より打ちやすい木製のクリークが登場し、鉄製のクラブにとって代わったのだとか。
アイアンに目を移すと、9番アイアンの「ニブリック」はスコットランド語の「つぶれた鼻」を意味する「ネブ・レイク」が語源で、形状が丸くて不細工だったため。5番アイアンの「マッシー」は形状がスマートだったので、洒落男を表す「マッシャー」が語源という説と、フランス語でこん棒を表す「マシー」に由来するという2つの説がある。ただし、現在はアイアンのことをマッシーとかニブリックと呼ぶ人はほぼいない。「5番アイアン」とか、単純に「5番」と呼ぶのが一般的だ。「5鉄」なんていう風に呼ぶ人も、以前に比べると減ったが、いる。
というわけで、ウッドとアイアンには各番手ごとに名前がついていた。2番ウッドや4番ウッドは最近見かけなくなったので、「3番ウッド=スプーン」「5番ウッド=クリーク」だけ覚えておけばひとまずオッケーだろう。