今どきクラブは打ち込むほうが難しい
小平プロのアイアンを見せてもらうと、打痕が下目についている。レベルブローとどんな関係があるのだろうか?
「僕はドライバーもアイアンもインパクトゾーンを低く長く保って、ボールを厚くとらえたいんです。早い段階でヘッドを低い位置に下ろし、フェースの下目に当ててグッと球を押し込みます」(小平、以下同)
なるほど。上からガツンと打ち込むイメージはないんですね?
「今のクラブとボールはしっかりと球が上がりますからね。打ち込もうとすると、ドライバーと打ち方を変えなければいけないし、ライによっては打点がバラつきますからね」
以前は、ハンドファーストの状態で、上からヘッドを降ろしてボールの先のターフをガッツリ取る打ち方が主流だったが、現在は“気持ちハンドファースト”くらいの状態で、ほぼレベルブローで打つのが主流となっているわけだ。ちなみに、ボール位置は両足の真ん中より若干左足側にセットするという。
では、アマチュアゴルファーはどうすれば……?
「アマチュアの方の大半はフェースの真ん中で打とうとしているのか、刃をしっかり入れようとして、ボールの手前にヘッドが落ちる人が多いですよね。これではインパクトが点になり、ミスが出やすい。下目に当てて払い打つイメージでいいと思いますよ」
ポイントは両腕の三角形を崩さないこと。とにかく早くヘッドを低い位置に下ろし、インパクトゾーンではフェースがスクェアな状態を長く保ちたい。
アイアンショットは上から打ち込むもの、と考えているアマチュアゴルファーは多いが、実はプロたちは“その先”の打ち方へとモデルチェンジしていた。まずは打ち方のイメージから、変えてみては?
(月刊ゴルフダイジェスト2016年12月号より抜粋)