2016年にLPGA新人賞と日本プロスポーツ新人賞を受賞。2017年シーズンも優勝争いに絡むなど、ますます注目度が高まっているささきしょうこ。彼女の師匠は、世界で活躍したショットメーカー岡本綾子を育てた岡本昭重プロ。岡本先生直伝の、キレキレのアイアンショットを教えてもらった!

軌道は綺麗な円を描きなさい

岡本昭重先生に教わったアイアンの基本とは?

「アイアンに限らず、『1軸のワンピーススウィング』です。1軸だと、インパクトでクラブが正確に戻りやすく、とくにアイアンショットはキッチリと球をとらえやすいのです。先生には『アイアンでターフを取るな』と言われていました」(ささき、以下同)

それはどうして?

「1軸は丸い円を描きます。正しく振ればインパクトはスッと芝を擦る感じになるはず。ターフが取れるのは、ダウンで頭が左に流れて円が崩れている証拠だからと教わりました」

画像: 体が回れば軸はブレず、ヘッドはキレイな「真円」を描く

体が回れば軸はブレず、ヘッドはキレイな「真円」を描く

丸い円軌道を描く秘訣はどんな部分でしょうか?

「クラブを両手で持って、剣道の面打ちのようにクラブをスッと下ろすと、お腹の前でピタッと止まる位置がありますよね。その時の手首の形が、自然な力で握れるポジションです。この手首の角度をキープして振ることが、安定した円軌道の大前提です」

画像: 「上から下ろして手首が決まるところ。これをキープすると円軌道に近づきます」

「上から下ろして手首が決まるところ。これをキープすると円軌道に近づきます」

ターフを取っているうちは半人前

「自然に決まった手首の角度は、一番キープしやすい角度でもある。この角度を操作せずに体を回せば、ヘッドは自然と円になる」と教わったというささき。そして、ヘッドが円を描けばターフは取れたとしてもほんのすこしになる。「ターフを取らないショットこそ一人前」という教え、我々アマチュアにも大いに参考になりそうだ。

写真/大澤進二

(週刊ゴルフダイジェスト2016年9/6号より抜粋)

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