シーズン途中にシャフトを軽いものにマイナーチェンジ
クラブに対してプロの間では、考え方が2つに分かれる。シーズン中でもクラブを積極的に替えるタイプと、そうでないタイプ。松森彩夏は後者だ。ただ、今回は珍しくシャフトをチェンジしたという。
「シーズン中に新しいクラブやシャフトを試すことはありますが、替えたことはあまりないです。でも、左手親指の怪我があって、少しでも負担がかからないようにと思って、軽いものにしました。ドライバーは60グラム台のシャフトから50グラムのものに。打ってみたら、体への負担が少なくやさしく振れました。フィーリングもよかったんです」(松森)。

ヘッドはグローレF2を使い続けている、単にやさしくて飛ぶだけでなく打感も気に入っている。シャフトを軽くして振り抜きがよくなった。ドライバー「テーラーメイド グローレF2」

「スピーダー 661 エボリューションⅢ」から「ディアマナRF」にチェンジ!
フェアウェイウッドもラクに球が上がるようになった!
クラブを軽くすることで、飛距離ダウンが心配されたが、松森の場合、軽くしたことでスウィングのバランスがよくなり、飛距離も変わらなかったという。これはアマチュアには大いに参考になるマイナーチェンジといえるだろう。
「指への負担が軽くなっただけでなく、振り抜きがよくなりました。無理して振りにいかなくても飛んでくれるので、気持ち的にもラクになりました」(松森)。

FWのシャフトも80グラム台から70グラム台のものへ変更。球が上がりやすくなった。3W、5W「テーラーメイド グローレF」

「スピーダー エボリューションⅡ」から「クロカゲXM」にチェンジ

難しいコースセッティングで役に立っている3本のユーティリティ。ライを選ばず、アイアン感覚で打てるという。UT「テーラーメイド ジェットスピード レスキュー」(22度、25度、28度)

構えた時の顔、打感が最も重要なのがアイアン。ピタッとアドレスが決まらないと、どれだけ高性能でも使えないと言う。アイアン(6I~PW)「テーラーメイド P770」

試合ごとに調子を見ながらパターを替える。少しハンドダウンに構えるのが特徴で、マレットでもトウ側を浮かせているという。パター「オデッセイ ヴァーサ 2ボール」
松森がクラブを替えないのは自分のフィーリングを大切にしているから。しかし今回のように替えたことで感覚がよくなることもある。このチェンジが怪我の功名となり、成績につながることを期待したい。
詳しいクラブスペックは、週刊ゴルフダイジェスト2017年10/3日号「pro's spec」をチェック!
(写真/大澤進二)