2017年の日本女子オープンで、40年ぶりの大会連覇をメジャー最小の20アンダーの2週連続優勝で成し遂げた畑岡奈紗。彼女の快進撃を支える14本の相棒とは?
クラブはほとんど変えない“男前”なセッティング
2017年ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープンでプロ転向後初優勝を飾り、その翌週の日本女子オープンでも圧倒的な強さで勝利をもぎとった畑岡奈紗。
そんな彼女にギアへのこだわりを聞くと、「実はほとんどないんです。でも構えたときの顔や打感などのフィーリングは大事にしています」と話してくれた。フィッティングを行い、自分が求めている数値が出たクラブは、ほとんど変えることがないのだという。
セッティング内容を見れば一目瞭然だが、かなり男前の組み合わせだということがわかる。畑岡が言う“構えたときの顔”とは、ターゲットに対して正確に構えられるスクェア感を指す。
愛用しているドライバーは「スリクソン Z765」。使用するプロのほとんどは男子で、女子選手が使っているのは珍しい。シャフトは手元調子で、しっかり叩いていけるタイプ。これは、弾道を自身でコントロールしたい証ともいえる。また、ドライバーの重量は300グラムを超えており、クラブが暴れないことを重視している。
FWやアイアンも、構えたときの顔が大事
構えたときの顔の流れは、フェアウェイウッドからアイアンに至るまで統一されており、スクェアなセットアップができるタイプを選んでいる。
アイアンのシャフトをRにしているのは、ドライバーなどのウッド系とは違った役割をアイアンに求めているから。男性っぽいラインナップの中にも女性的な緻密さがセッティングに隠されていることがわかる。
期待の新星・畑岡奈紗の快進撃はまだまだ続きそうだ。詳しいスペックは、週刊ゴルフダイジェスト2017年10/17号でチェックしよう!
(写真/岡沢裕行)