打ったボールがカート道路のちょうど真ん中で止まっていた! 次のショットを打つために、ボールを救済するにはどの位置からドロップするのが正しいんだっけ? ニヤレストポイントから1クラブ以内の範囲について、きちんとおさらいしておこう!
渾身のティショットはフェアウェイのやや左へ。「ちょっと風に流されちゃったかな~。当たりは良かったけど、どうだろう?」
「カート道をけっこう転がったわ♪ ラッキー、高速道路で飛距離を稼げたわ」。「ねぇ、見て! ボールはカート道のちょうど真ん中で止まっているわよ」。
「カート道からでは打てないから、救済しま~す!」「マークを置いてボールを拾って……。ドロップはニヤレストポイントから1クラブ以内よね」
「待って! そっちじゃないわよ!!」
「救済の場合は、ニヤレスポインとから1クラブ以内で、ピンに近づかないところにドロップすればいいのよね。ボールは道のちょうど真ん中にあるから、ドロップするのは左右どちらでもいいはずよ」
「ボールからカート道の両端までは同じ距離だけど、道のすぐ右側だとスタンスがかかるから、ニヤレストポイントはこの場合、道の左側になるんじゃないかしら。右に出したい気持ちはわかるけれど……」。
さて、正しいドロップ位置はどこになる?
ニヤレストポイントとは「そこに球を置けば、ストロークをする時に、救済を受けようとしている状態による障害がなくなる」場所(定義36)。アドレス時にスタンスがカート道にかかる場所はニヤレストポイントにならない。障害がなくなる最も近い場所はカート道の左側なので、ドロップは左側にしなければならない。
(週刊ゴルフダイジェスト12/19号「ゴルルとルール。」より 監修・小山混、写真・姉崎正)