モグラがトンネルを掘ってできる「モグラ塚」がコースに出現! ボールがその付近に転がってしまい、ショットを打つのにジャマになってしまうのだけれど、こんなときの正しい処置って、なんだっけ?
「我ながら、会心の1打だったわ。このホール、バーディ狙うわよ~」。ところが、ボールの落下地点に行ってみると……。
「えっ!? これどうなっているの??」「モグラ塚よ。モグラが穴を掘ったときにできるのよね……。ボールがピッタリその脇で止まっているわ」
「このままでは、しっかり打つことができないじゃない。完全にモグラ塚がジャマになるわね……」。
「救済を受けられるのは、カート道とか排水溝とか、人口の障害物がジャマになるときだけ。これは生長物なんかと同じで地面の一部だから、勝手に取り除いたりボールを動かしたりすると、ライの改善になってしまうわ」。
「これは明らかに、モグラが掻き出した土が盛り上がったものだから、今みたいに打つときにジャマになる場合は、『異常なグラウンド状態による障害』が生じたことになって、無罰で救済が受けられるのよ」。
さて、2人のうち正しい処置はどっち?
穴掘り動物や爬虫類、鳥類が作ったコース上の穴、吐き出したり掻き出した土、通り道などは「異常なグラウンド状態」とみなされ(定義1)、そこに球がある場合、またはスタンスや意図するスウィングの区域の妨げになる場合、異常なグラウンド状態による障害により救済を受けることができる(規則25-1、裁定25/23)。
週刊ゴルフダイジェスト2018/1/23号「ゴルルとルール。」より(監修・小山混、写真/岡沢裕行)