今日は競技に参加中。朝イチのティショットが、緊張のあまりチョロになって前のティグラウンドにコロコロ。気を取り直して2打目に臨もうとしたけど……ティマーカーがジャマでボールが打てない! こんなとき、ティマーカーは動かせる障害物として扱っていいんだっけ?
競技に出場中の2人。「今日も寒いわね~。体がカチコチだけど、張り切っていくわよ!」と気合いをいれた朝イチのティショットだったけれど……。
ポトッ、コロコロコロ……。「やだー。いきなり、チョロだなんて!!」「ドンマイです! 次こそ、リカバリーして気持ちを切り替えていきましょう」
「あ~あ、ボールはティマーカーの脇に落ちてしまったわ。これじゃぁ、ショットのジャマになってしまうわね……。まったく朝からツイてないんだから!! こんな場合は……っと」。
「たしかにティマーカーはティショットを打つまでは『固定物』だから動かせないけれど、2打目以降は『動かせる障害物』の扱いになるの。打ったあと元に戻してさえおけば、動かしても問題ないのよ」。
「ティマーカーは『障害物』ではなく、OB杭なんかといっしょで『固定物』ですから、ジャマだからといって勝手に動かすことはできないんです。頑張ってそのまま打つか、アンプレヤブルの処置をするしかないですよ」
さて2人の見解のうち、正しいのはどちら?
ティグラウンドから球をプレーする際、プレーヤーが最初のストロークをするまでは、ティマーカーは固定物とみなされるので、動かすことはできない(規則11-2)。しかし2打目以降は、ティマーカーは動かせる障害物とみなされるため、ティマーカーが邪魔になる場合は、罰なしで動かせる(裁定11-2/1)。
週刊ゴルフダイジェスト2/27号「ゴルルとルール。」より(監修・小山混、写真・姉崎正)