打ったボールが排水溝のふたに止まっちゃった! 救済を受ける際に、ドロップする場所に小枝がいっぱいあったので、先に取り除いたところ同伴者から「ちょっと待って!」の声が……。この行為、ライの改善に該当するの?
渾身のセカンドショットが、トップしてしまい予想外の方向へ。「大事に打とうと思って、余計な力が入ってしまったみたい。あ~、反省、反省」。
落ちたボールの方向へ行ってみると、排水溝のふたの上で止まっているのを発見! 「先輩、ここでーす!」「ありがとう~。OBにならなくてよかったわ!」
「この場合は救済を受けることができるから、無罰でボールをピックアップしていいのよね。さあ、次のショットでしっかりリカバリーしておきたいところだわ」。
「たしかにドロップする場所の草を引き抜いたり地面の凹凸を直したりしたらライの改善になるけど、落ち葉や小枝などのルースインペディメントをあらかじめ取り除くのは何の問題もないはずよ」。
「待ってください! たしかルールでは、ドロップする前にライの改善になるようなことをしてはいけないって決まっていましたよね。ドロップしたあとで小枝を取り除くのは問題ないですけど……」。
さて、2人のうち正しいのはどちら?
球をドロップしたりプレースする場所を、成長物や固定物を動かしたり、地面の凹凸を直すことによって改善してはならない(規則13-2)。ただしルースインペディメントに関しては、ハザード以外の場所ではいつでも取り除くことができる(規則23-1)ので、ドロップ前に動かしても問題ない(裁定23-1/6)。
週刊ゴルフダイジェスト3/8号「ゴルルとルール。」より(監修・小山混、写真・姉崎正)