セカンドショットを打とうとしたところ、スタンスがカート道にかかってジャマになりそうだったので救済を宣言。でも、救済すると逆にライが打ちづらそうなことに気づいたので取りやめたところ、同伴者から物言いが……。こんなとき、どうしたらいいの?
ボールはなんとか芝の上だけれど、スタンスが道路にかかってしまいそうなセカンドショット。「ここはしっかりグリーンに乗せたい大事な1打だからな~」。
「このままじゃ、スタンスが気になってしまうので救済します! ボールマーカーを置いて、位置をちゃんとマークしておいて……と」。
「……と思ったけど、救済を受けてドロップすると、かえってライが打ちにくそうになるわ。これなら、元の位置から打ったほうが良さそうね」。
「たしかにドロップする前なので、ボールを元の位置に戻すことはできますけど、そうなるとインプレーのボールを拾い上げたことになるから、ペナルティがついてしまいますよ。それでも良ければ……」。
「ドロップしたあとだったらインプレーになってしまうから元に戻せないけど、今はまだドロップしていないから、救済を取りやめて元の位置に戻しても問題ないはずよ。しっかりマークもしてるしね」。
さて、2人の主張のうち正しいのはどちら?
スタンスがカート道路にかかるときは救済を受けられる(規則24-2)が、今回のように球を拾い上げたあとで、救済を受けないことに決めた場合、もともと持っていた「球を拾い上げることができる」という権利が失われるため、インプレーの球を拾い上げたことに対して規則18-2により1打の罰を受ける(裁定18-2/12)。
週刊ゴルフダイジェスト「ゴルルとルール。」より(監修・小山混、写真・増田保雄)