アメリカで勝つために! たった3カ月でついた驚きの打痕跡
2017年シーズンは日本女子オープンをはじめ、国内で2勝を挙げた畑岡は、その勢いのままに米ツアーのQTをトップ通過。2018シーズンも主戦場は米国になる。国内の開幕戦に出場した彼女のバッグの中身を拝見すると、基本的に前年とほぼ変わらない。それだけ自身のフィーリングを重視している証拠ともいえる。それを象徴しているのがウェッジのフェース面だ。

米ツアーに参戦し始めて以前よりもショートゲームの重要性を実感。写真は54度のフェース面
これくらいの打痕跡はプロだから当たり前のことかもしれないが、驚くべきは、この打痕は3カ月ほどのわずかな期間でできたということだ。
「ショートゲームは転がしを基本に考えています。グリーン周りは54度を使う頻度が高いので、練習も54度を中心に行います。それでこれだけの打痕が付いたんだと思います」(畑岡)。

100ヤード以内の精度を上げる3本のウェッジ。「クリーブランド 588 RTX2.0」(50・54・58度)
「高さを出すこと」を最優先に考えられたセッティング
また畑岡は、弾道の高さも重視している。
「アメリカでは高さを出して、キャリーで勝負しなければならないので、弾道の高さは意識しています。そのために、クラブでもロフトをつけたりして、少しでも上がりやすいように工夫をしています」。

米ツアーではティショットもピンポイントに打つことが求められる。だからこそ弾道の高さとキャリーが必要になる。ドライバー「スリクソン Z765」

フェアウェイウッドは1本。「飛距離と弾道の高さの両方を求める」という畑岡の要求に応えてくれる。3W「スリクソン Z F65」

キャリーが出せるウッド型と風に負けない強い弾道が打てるアイアン型をケースバイケースで使い分ける。UT「スリクソン Z H45」、「スリクソン Z U65」

ソール幅はある程度広く、重心は低め。打感がよく、縦の距離を合わせやすい。無理をせずに高弾道が打てるアイアン。5I~PW「スリクソン Z745」
2018シーズンは昨年とは違う自信がみなぎっている。米ツアー初優勝に自ずと期待が高まる。
さらに詳しいクラブデータは、週刊ゴルフダイジェスト3/20号「pro's spec」をチェック!
写真/大澤進二