シングルとは、アマチュアゴルファーのなかでもハンディキャップが10を割る実力を持ったプレーヤーを指す言葉。そんなシングルが電車を待つ間にすることは、傘で素振り……ではなく白線をじっと見ることだと、メンタルトレーナー・プロコーチとして活躍する松本進は言う。著書「ゴルフ、あっというまに上達する極意。」から、シングルがホームで行う意外な練習法をご紹介。
アドレスは意外にズレている
ホームに立つと、ついつい手に持つ傘で素振りをしてしまうのがゴルファーの性ですが、シングルはそんな野暮なことはしません。シングルが電車を待つ間に行うことはひとつ。アドレスのチェックです。ホームは直線を確認できる場所。あれほど長く白線が書かれている場所は、練習場やゴルフコースにはありません。
シングルは、電車を待つ間にも、白線をじっと見ることによって、自分の持つスクェアなイメージと現実とのギャップをしっかり穴埋めしています。
ゴルフコースには、設計家が意図した錯覚が数多くあります。そのため、せっかくナイスショットしても、方向を間違ってトラブルになるケースがたくさん出てきます。目標に真っすぐに構えることで、そうした錯覚によるミスを減らすことができるのです。
真っすぐのイメージをつかむことで、想像以上のスコアアップが期待できるでしょう。
「ゴルフ、あっというまに上達する極意。」(ゴルフダイジェスト新書)より
写真/宮田誠