大事なパーパットだから、念入りにラインを読むことに夢中になってしまい、うっかり自分のマーカーを足で踏んで動かしてしまった! こんなとき、どうすればいいんだっけ?
第3打のアプローチショットを上手に乗せることができ、「もしかしたら、今日初のパーを獲れるかも~!!」とお互いの健闘をたたえ合いながら喜ぶ2人。
「う~ん、これは右に切れるのかな? ちょっとこちら側からだけでは判断がつかないから、反対からも見ておこうっと」そういいながら、移動しようとしたところ……。
グイッ……。「うそー! いっけない!! ラインにばかり気を取られてしまって足元を見ていなかったから、うっかり自分のマーカーを靴で踏んで動かしちゃった。どうしよう……」。
「うっかり自分のマーカーを踏んで動かしちゃいました。でも、インプレーのボールを動かしたわけじゃないですし、わざと動かしたわけでもないので、無罰で元の位置にマーカーを戻せばいいんですよね?」
「マークしたボールを拾い上げるときとか、リプレースしようとするときに、偶然マーカーを動かした場合は無罰だけど、それ以外の状況でマーカーを動かしてしまったら、故意でなくても1打罰になるのよ」。
この場合、無罰で元に戻していい? それとも1打罰のペナルティがつく? 果たしてどちらが正しいの?
規則により球を拾い上げたりリプレースしているときに、偶然ボールマーカーを動かしても罰はない(規則20-1)。しかし今回のように、マーカーを踏むなどして動かしてしまった場合は、1打罰を受け、ホールに近付かず、できるだけ元の位置に近い場所にマーカーをプレースしなければならない(裁定20-1/5・5)。
週刊ゴルフダイジェスト4/3号「ゴルルとルール。」より(監修・小山混、写真・増田保雄)