セカンド地点でボールを探していたところ、同伴者が無意識にボールを踏んでしまった! 相手は「ごめん!!」と謝ってはくれたものの、この場合、ペナルティがついてしまうの?
渾身のティショットは引っかけてしまい、左へ。「あ~あ、左の斜面のほうへ行っちゃったわ」「了解です! 一緒にあの辺りを探しましょう」
「この斜面に落ちたわよね。たしかここらへんにはあると思うんだけど……」「おかしいですね~、ボールが見あたらないですね。もっとあっちだったかな?」
「ん!!! なんだか足元に変な感触があるわ。ま・さ・か……」「あ!!! ちょっとーーー! 足で私のボールを踏んでるわよ~!!」
「ちょっと待ってください。ほかの人のボールを動かしてしまったら、たとえわざとじゃなくても、ペナルティがつくんじゃなかったんでしたっけ? もちろん私は無罰でボールを元の状態に戻せばいいと思いますけど」
「ええと、自分のボールを自分で踏んで動かしちゃった場合は1打罰になるけど、今のは私が動かしたわけだから、誰にも罰はなく、埋まったボールを元の状態に戻せばいいだけよ。とにかく見つかってよかったわ!」
この場合、正しい判断をしているのはどちら?
プレーヤー自身がインプレーの球を拾い上げたり動かした場合、プレーヤーは1打の罰を受け、その球をリプレースしなければならない(規則18-2)。しかし今回のように、局外者である同伴競技者によって球が動かされた場合は誰にも罰はなく、その球はリプレースされなければならない(規則18-1)。
週刊ゴルフダイジェスト4/24号「ゴルルとルール。」より(監修・小山混、写真・増田保雄)