キワモノじゃない! “杜仲ボール”
健康ブーム真っ盛り、サプリメントや、特定保健用食品(トクホ)などが世の中にあふれている。そんななかで、漢方薬の原料やお茶として使われる杜仲(トチュウ)をご存知だろうか?
なんとこのトチュウの果皮から抽出した硬質ゴム素材「超高分子量トランスポリイソプレン」を主成分とする「トチュウエラストマー」をカバーに使ったボール「バイオスピン」がキャスコから発売された。
もちろんゴルフボールに健康素材を使っても、ゴルファーが健康になるわけではないが、「トチュウエラストマー」はスグレモノらしい。
どのボールよりもスピン性能が高く、そしてスピンボールの代名詞であるウレタンカバーより耐久性が高く、そしてフィーリングがいいという。この素材は、国家プロジェクトとして応用開発され、日立造船、大阪大学、キャスコが産学連携で技術開発を行ってきたそうだ。
いかに素材がよくても加工し、成形するには技術が必要だ。あまり知られてないがキャスコは、82年からゴルフボールの製造を開始し、ソリッド3ピース、4層構造、5層構造ボールを世界に先駆けて発売している。そんなエポックメーキングなメーカーだから製品化できたのだろう。
カバーだけではない、世界最大級の大型デュアルコアは、余分なスピンを抑え、直進性をアップ、優れた空力特性で風に負けない弾道を実現した。
キャスコは、ボール、グローブ、クラブもすべて一貫して自社生産にこだわる。新しい素材に魅せられた開発・生産チームが作り上げた最新ボール。きっと高性能で、キャスコの技術や情熱が詰まっているに違いない。その性能を確かめたいと思うゴルファーは多いはず。久々に早くコースで試したいとワクワクするボールではないだろうか。
キャスコ「バイオスピン」1パックを10名にプレゼント
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写真/三木崇徳、文/田島基晴