2017年のプロテストに合格し、QT(予選会)ランク3位の資格で女子ツアーに参戦中の田村亜矢。ここまで12試合中9試合で予選落ちとツアーの洗礼を受けながらも「中京テレビ・ブリヂストンオープン」では12位と上り調子。間近に迫った後半戦の出場権を決める「リランキング」で生き残るためにもさらなる活躍が期待される田村亜矢のスウィングを、みんなのゴルフダイジェスト編集部員でプロゴルファーの中村修が解説。

「ジャンボさんに何を言われたかは心に秘めているので内緒です」

今季から6月の「アース・モンダミンカップ」終了後に、その後の出場資格を決められるリランキングが行われます。序盤戦は、昨年末に行われたファイナルQTの順位に応じて出場優先資格が与えられますが、シーズン途中で“ガラガラポン”が行われるわけです。

田村亜矢選手は現在そのランキングの33位で、6月以降も試合に出続けるためにはもう一声、賞金を積み重ねたいところです。そんな中「中京テレビ・ブリヂストンレディス」で12位と本来の輝きを取り戻しつつあるようです。

そんな田村選手はジャンボ軍団の一員として、ジャンボこと尾崎将司選手と一緒に練習をしているプロの一人。そのことに関して、開幕戦の会場で本人に話を聞きました。

「ジャンボさんと一緒に練習させてもらっています。もうそこにいるだけでオーラというか雰囲気がすごくて。でもその中でもインパクトでボールをとらえる感覚など技術的なことも含めて本当にやさしさに溢れたいろんな言葉をいただいてます。何を言われたかは心に秘めているので内緒です」(田村)

そのスウィングはジャンボ譲りのダイナミックなもの。12位に入った先週のドライビングディスタンスは237.333ヤードと全体の26位でした。

注目してほしいスウィングのポイントは2つあります。ひとつは両腕を内側に絞り伸ばしぎみに構えるアドレス(写真1)。これによりテークバックで左わきがよく締まり。手だけでクラブを上げることを防ぐとともに、スウィングの再現性を高めています。

緊張した場面でも自分のスウィングのテンポを守れなければ狭き門のプロテストを通過し、来季の出場権をかけたQTでも結果を残すことは難しいと思いますが、このスウィングは緊張下でも崩れにくい。このように、自分なりの形を持っているのは強みです。

画像: (写真1)テークバックの始動でアドレスで作った三角形が崩れない田村亜矢

(写真1)テークバックの始動でアドレスで作った三角形が崩れない田村亜矢

インパクトの前後のいわゆるビジネスゾーンを見てみると(写真2)、左足を踏み込み、その反動でひざを伸ばすようにする、地面反力使ったスウィングをしています。左のひざがターゲット方向に流れずに腰を回転させることで安定して飛距離を稼ぐことができます。肩のラインが縦に回転しているのもいい点です。

気になるところをあげるとすれば右足の使い方でしょうか。右のひざを内側に回すように使うと腰の前傾角が崩れて体が伸び上がりやすくなり、ミスの原因になりかねません。それこそジャンボさんのように、切り返しで右のひざが少しガニ股になるような意識があるといいと個人的には思います。

画像: (写真2)左足をしっかり踏み込みひざを伸ばすように地面反力を使って飛ばす

(写真2)左足をしっかり踏み込みひざを伸ばすように地面反力を使って飛ばす

田村選手は福島県の中学校に通っていた頃に東日本大震災を経験し、避難所暮らしも経験したと言います。苦難を乗り越え、二度目の挑戦でプロテストを突破した姿からはハングリー精神も感じます。黄金世代を中心としたルーキーたちの活躍が目立つ今期の女子ツアーのなかでも、存在感を発揮するポテンシャルはたしかにあると思います。

「アース・モンダミンカップ」までの残り5試合でリランキングの順位をひとつでもあげ、ツアーに慣れた中盤戦以降にその真の実力を発揮してもらいたいですね。

撮影/姉崎正

※2018年20時44分、内容を修正しました

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