TV中継や現地などで、アプローチ前に何やらブツブツつぶやくプロの姿を見たことがある人がいるかもしれない。それは球筋を擬音化してつぶやいている様子だと、メンタルトレーナー・プロコーチとして活躍する松本進は言う。はたしてどのような効果があるのだろうか。著書「ゴルフ、あっというまに上達する極意。」から、球筋の擬音化についてご紹介。
アプローチを擬音化する
多くのゴルファーは、アプローチをする前に、クラブを持たずに右手1本でシャドウスウィングしたり、素振りします。このとき、これから打つ球筋をイメージする人が多いと思いますが、うまくイメージが出て来ないゴルファーも多いことでしょう。
TV中継などで、何やらブツブツひとり言をいいながらシャドウしているプロの様子を見ることができます。彼らはこれから打つアプローチの球筋を擬音化してつぶやいているのです。「トントントン、スー」「トン、ピタッ」「トン、コロコロコロ」などなど。擬音で表現すると、それだけ球筋のイメージが鮮明に浮かびます。
球筋を擬音化するには、(イメージの中で)ボールを手で投げてみましょう。転がし、ピッチエンドラン、ピッチショット……そのときあなたが感じた音を覚えておいて、本番でつぶやけばよいのです。
「ゴルフ、あっというまに上達する極意。」(ゴルフダイジェスト新書)より
撮影/増田保雄