プロアマ問わずゴルファーのスウィングは十人十色。しかしたったひとつだけすべての上級者に共通する点があると、メンタルトレーナー・プロコーチとして活躍する松本進は言う。著書「ゴルフ、あっというまに上達する極意。」から、上級者のスウィングの共通点をご紹介。
インパクトは通過点というけれど
上級者のスウィングは個性的。セオリーに反した動きのシングル（ハンディキャップ一桁台のプレーヤー）は数多くいます。しかし、たった1点だけすべての上級者に共通することがあります。
「インパクトの形でしょ？」ブーッ、違います。ツアープロでもインパクトの形は様々。アドレスの再現に近い人もいれば、腰がうんと開いている人もいるし、ルックアップしている人もいます。
ては唯一の共通点とは？ それは「誰もがインパクトの瞬間に最も力が入る状態になっている」ということです。
インパクトは通過点とよくいわれます。確かにインパクトの瞬間に体の動きは終わりません。しかし、ボールの行方や飛距離は、すべてインパクトの瞬間に決定してしまうのです。
インパクトの瞬間に最も力が入っているから飛距離が出る
インパクトはスウィングの通過点ですが、だからといって曖昧にしたり、おろそかにするものではありません。ゴルフはインパクト勝負なのです。
この瞬間に最も力を入れることで、ボールは思いのほか飛んでくれます。
つまり上級者は「理想のインパクト→それを実現する体の動き」の順に考えていきます。多くのアベレージが「セオリーどおりの体の動き→理想のインパクト」と考えるのと対照的です。
何が正しいか知らないと成長の仕様がありません。
まずは、ゴルフで最も重要な理想のインパクトを知りましょう。その実現を基準にしてスウィングをつくるのです。
「ゴルフ、あっというまに上達する極意。」（ゴルフダイジェスト新書）より
撮影/有原裕晶
