上級者はなぜ上手に距離を打ち分けることができるのか。答えは簡単、「打ち分ける練習をきちんとしたから」だとメンタルトレーナー・プロコーチとして活躍する松本進は言う。著書「ゴルフ、あっというまに上達する極意。」から、距離の打ち分けについてご紹介。
距離感の精度を高めるイコール上達
ショットからパットに至るまで、ゴルフは距離感と方向性を競うゲームです。だから正確な距離感を身につけたゴルファーがシングルになれます。
では、なぜシングルはうまく距離を打ち分けることができるのでしょうか?
答えは簡単。打ち分ける練習をきちんとしたからです。
ひとつの距離を長いクラブで軽く、短いクラブでしっかり打つ練習です。1本のクラブなら、強め、普通、軽めの3つの距離を打つ練習です。
たとえばキャリー130ヤードを7番アイアンで打つ人ならば、キャリー135ヤードの距離を7番で強く、6番で軽く打ってみましょう。7番アイアンで125ヤード(軽め)、130ヤード(普通)、135ヤード(強め)打つ練習でもいいでしょう。
こうして距離感を出す方法を体得しておけば、1番手ほどは違わない中途半端な距離、微妙な風、打ち上げ打ち下ろしのときに役立ちます。
距離感を覚えることは、ドライバーで300ヤード飛ばすより大切です。
「自分は距離を打ち分けるようなレベルじゃないんです」
そういう人こそたくさん練習してください。レベルを上げるための練習なのですから。
「ゴルフ、あっというまに上達する極意。」(ゴルフダイジェスト新書)より
撮影/増田保雄