なんだか今日はドライバーショットが決まらない。「もしかしたら体の向きがズレているのかも?」そこでクラブを使って、スタンスの向きを確認したところ、同伴者から「それは携帯品の異常な使用に当たるわよ」と言われちゃった! でもクラブはだれもが持ってるものよね……??
「あ! あなたのボール、あそこにあるのじゃない?」「本当だ、やっぱりラフかー! なんだか今日はドライバーがぜんぜん真ん中に行かないなぁ。調子もイマイチだわ……」。
「クラブはしっかり振れているのに、どうも方向が良くないのよね。そうだ! もしかしたら体の向きがズレているのかも……?」
「スタンスの向きをしっかり確認し直そうっと。よし! これで大丈夫。次はうまく打てそうな気がするわ」。
「たしかにアライメントスティックを使った場合は『異常な携帯品の使用』で2打罰になるけど、クラブに関しては、ちゃんと打つ前に取り除けば、スタンスを取る時に足元においても問題はないはずだけど……」
「プレー中、アライメントスティックを使って方向を確かめるのはダメって教わったことがあるわ。クラブも棒状のものだから、足元に置いてスタンスの参考にした時点で『携帯品の異常な使用』で2打罰になるのよ」
さてこの場合、2人のうち正しいジャッジはどちら?
クラブを使ってプレー中にスタンスの確認をしてもいいの?
プレーの線と平行にクラブを置き、それに沿うように両足を据えるスタンスのつくり方は認められる(裁定8・2a/1)。ただし、そのクラブはストロークする前に取り除かなければならない(規則8-2)。またアライメントを確認するための棒を使用することは「異常な携帯品の使用」で2打罰となる(裁定14・3/10・3)。
週刊ゴルフダイジェスト7/10号「ゴルルとルール。」より(監修・小山混、撮影・阪上恭史)