パット練習は「入れる」ことに専念した方が良いと、メンタルトレーナー・プロコーチとして活躍する松本進は言う。著書「ゴルフ、あっというまに上達する極意。」からパッティング練習についてご紹介。
30センチの距離を100発100中
タイガー・ウッズは2~3フィート(60~90センチ)のパッティング練習に、最大の時間をかけているって知っていましたか?
そう、パットは入れる練習をしましょう。
練習は技術の向上を狙うだけのものではありません。入れる練習をするのは100発100中入れることで「パット=入る」という図式を脳に組み込む。
打つ、入る。打つ、入る。打つ、入る。打つ、入る。
英語ではこれを「アンカー」(結びつける)といいますが、一種の洗脳で、打つと入るを深く結びつけることで、「パット=外す」という図式がなくなるのです。
反対に、難しい練習をすることは意味がありません。自信が失われる分だけ逆効果でしょう。
難しく長いパットを練習しておけば、短いやさしいパットが簡単になるというのも誤解です。
難しいコースで育つプレーヤーより簡単なコースで育つプレーヤーの方が伸びるのも同じ原理です。なぜなら成功に慣れているから。
パットは確実に入る距離の練習をしましょう。
「自分は60センチでも、たまに外す」ですか?
世界ナンバーワンのタイガーでも60センチですよ。アマチュアは最初は30センチ以下でもよいのです。
「ゴルフ、あっというまに上達する極意。」(ゴルフダイジェスト新書)より
撮影/岡沢裕行