ラウンド前に慌ただしくしているとプレーにも影響してしまうもの。シングル(一桁)ハンディの上級者は1時間以上前にはコースに着いている、というのはメンタルトレーナー・プロコーチとして活躍する松本進。自身の著書「ゴルフ、あっというまに上達する極意。」からラウンド前の“心の準備”についてご紹介。
心の準備が必要
スタートぎりぎりに到着した上級者を見たことがありますか? おそらくないと思います。コースに早めに着くのはシングルの常識だからです。
彼らは、慌てることがどれほどゴルフ心にとってマイナスなのかを知っているのです。
少しでもストロークを縮めようと練習場に通いつめたり、本や雑誌を読んでスウィング研究した努力をすべてムダにしてしまう行為、それが遅刻です。
スタートにさえ間に合えばセーフだと勘違いしていませんか。実は、駐車場に着いたときから、ゴルフのルーティンはスタートしているのです。
スタート15分前にコースに着き、慌ててロッカールームで靴を履き替え、トイレに行き……。これは完全にナイスショットには遅刻。心の準備ができていないうちにコースに出て、いい結果が期待できるはずもありません。
朝、練習に行くよりも、クラブハウスでコーヒータイム。上級者は心の余裕を優先します。
この時間はとても大切です。この余裕の時間は普段、誰もが無意識に確保している時間なのです。慌てていいことは何もありません。落ち着く時間は思いのほか大事です。
シングルを目指すのなら、コースには最低、1時間前に着くようにしましょう。
「ゴルフ、あっというまに上達する極意。」(ゴルフダイジェスト新書)より ※一部改変
撮影/横山博昭