シングル(一桁)ハンディの上級者がラウンド前のパッティング練習で打つのは「1メートルのストレートライン」。なぜなら「今日のパットの傾向を判断できるから」だと言うのは、メンタルトレーナー・プロコーチとして活躍する松本進。自身の著書「ゴルフ、あっというまに上達する極意。」からラウンド前のパッティング練習についてご紹介。
「本日の自分」を知って微調整
ティオフ30分前。あなたなら何をしますか? シングル(一桁ハンディのプレーヤー)はもちろんパッティングの練習です。しかも1メートルの距離の入るパットだけを練習します。
「僕だってパッティンググリーンに行きます」という人。それでは練習グリーンで何をしていますか? グリーンに慣れろとばかりにロングパットを繰り返したり、5メートルのミドルパットが入ったか入らないかで、その日の調子を判断していませんか。
スタート前のパッティング練習は「本日の自分」を知る場所。今日は引っかけの日? それとも押し出しの日?
本日の自分を知るためには1メートルのストレートラインを打つのが一番です。
傾向を知ったら、慌ててストロークを変えようとするのではなく、1メートルが真っすぐ打てるようにするためにアドレスやポールポジションを微調整する。1メートルが確実に打てれば、3パットする確率がかなり低くなるからです。
シングルはこんな練習をしてからスタートします。
「ゴルフ、あっというまに上達する極意。」(ゴルフダイジェスト新書)より
撮影/増田保雄