ラウンド直前の朝の練習場、気合を入れて練習するのは良いことだが、渾身の力を込めてナイスショットを連発するのは逆効果だと、メンタルトレーナー・プロコーチとして活躍する松本進は言う。自身の著書「ゴルフ、あっというまに上達する極意。」から、朝の練習場ですべきことをご紹介。
練習場は今日の球筋を確認する場所
シングルは朝の練習場をストレッチ&本日の自分の球筋を確認する場所に使います。ここでのチェックポイントは「普通に振ったらどんな球が出た?」
今日の球筋を見極め、最悪であってもそれを受け入れてゴルフを組み立てます。いろいろ試して調整したところで、しょせん付け焼刃。コースではまるで役に立たないからです。同じところから100球打たないとナイスショットが出ないようなスウィングはコースでは使えません。
また渾身の力を込めてナイスショットを連発することも意味がありません。今日の傾向がつかめないからです。
朝の練習場の調整で勝利をつかむことなどありません。しかし練習場の調整のために敗北することは往々にしてあります。
朝は30球程度の練習がベストです。
「ゴルフ、あっというまに上達する極意。」(ゴルフダイジェスト新書)より
撮影/姉崎正