パーパットの前に、カップ周りが踏み荒らされているのが気になったのでパターで直したところ同伴者から物言いが! ライン上ではないから、直しても大丈夫だと思ったのだけれど……。この行為、NGだったの?
グリーン周りの3打目をナイスオン! 「よ~し、狙い通り! 上手にアプローチできたわ」
「やったー! ここからなら、パーが獲れるかも! このパットはしっかり決めておきたいところだわ。慎重にラインを読んで……っと!」
「あら、カップ周りがなんだか踏み荒らされているわね。こういうのって、私すごーく気になるのよ。う~ん、見過ごしてはおけないわ」
「ライン上のスパイク跡を直すのはダメだと思いますけど、いま直した場所は、誰のライン上でもないので問題ないんじゃないですか? マナー的にも、グリーン面の凹凸は積極的に直すべきだと思いますし!」
「ボールマークや古いホールの埋跡だったらいつでも直していいけど、それ以外のグリーン面の損傷は直しちゃダメ。とくにカップ周りはみんなのパットに影響するから、直すなら全員がホールアウトした後にしないと」
さて、この場合正しいのはどちら?
パットを打つ前にカップ周りの修復をしてもいい?
2打罰になる。プレーヤーは古いホールの埋跡やボールマークを修復することができるが、それ以外のグリーン面の損傷は、そのホールでの続いてのプレーの援助となるかもしれないときは修理してはならない(規則16-1c)。すでにホールアウトしていて、他の競技者のプレーにも関係のない場所のスパイクマークなどは修復できる。※2019年からは、プレーの線上のスパイクマークなど、グリーン上の損傷箇所を修理することができるようになる。(編集部注)
週刊ゴルフダイジェスト「ゴルルとルール。」より(監修・小山混、撮影・阪上恭史)