「150ヤードなら7番アイアン」という飛距離の基準がゴルファーの中に存在することはたしかだ。しかしスコアを作る上で重要なのは「今日の自分が7番で何ヤード飛ぶか」を見極めることだと言うのは、メンタルトレーナー・プロコーチとして活躍する松本進。自身の著書「ゴルフ、あっというまに上達する極意。」から、番手選びの重要ポイントについてご紹介。
楽に振って出る距離を早くつかむ
シングルはクラブ選択をする時に、もっともグリーンオンする確率の高いクラブを選びます。見栄や虚勢を張らずに、調子が悪ければ、普段よりも2~3番手長いクラブを持ちます。「150ヤードだから7番で打たないと恥ずかしい」とか「あいつが6番で打っているから、よし俺は7番で打とう」とかは一切、関係ありません。「今日の楽に振って出る距離」が大切なのです。
これは限られた練習&ラウンドしかできない人にとって、とてもとても重要なポイントです。
無理をせずに振ることでナイスショットが出る確率がアップし、さらにこのフィーリングが次のショットのつながります。
次回のラウンドでは、3ホール終了時で本日の調子を採点しましょう。正直に採点し、距離が出ていなければ、150ヤード・7番ではなく、6番でも5番でも、番手を長くすればいいのです。
スウィングがよかったり飛ぶからシングルになれるのではありません。日々の調整能力が高いからシングルになれるのです。
「ゴルフ、あっというまに上達する極意。」(ゴルフダイジェスト新書)より
撮影/増田保雄