パットのラインを読む際に、グリーン面に手をついてしまった。すると同伴者から、「その行為は2打罰になるわよ」と指摘された。わざとやったわけではないけれど、この場合どうしたらいいの?
渾身のセカンドショットは、ピンに向かって一直線! 「よし、狙い通り! これは手ごたえあったわよ」
見事グリーンオン! 「いい位置につけたわね」。「うれしいなー。ここまでアイアンがあんまりだったけれど、このショットは理想通りに打てたのよ」
「よ~し、ここは慎重にラインを読んで、絶対にバーディを決めるわよ。まずはマークして……と」。
「ラインが読みづらいわね。あ、そうだ! こうしたらわかるかしら?」「え⁉ ちょっと……!!」
「落ち葉を拾うときなどに偶然触れるぐらいなら問題ないけど、そんなふうに思いっきり手のひらでグリーン面を触っちゃダメ。たとえ意図的でなくても、グリーン面のテストとみなされて2打罰になってしまうのよ」。
「グリーン面をこすったり、故意にパットのラインに触れたりするのはもちろんダメだけど、今みたいに低い姿勢でラインを読もうとしたときに、手で体を支えるぐらいなら何の問題もないはずだけど」
さて、この場合正しいのはどっち?
グリーン面に手をついた! この行為はどう判断される?
球を転がしたり、表面をこすったり引っかいたりすることで、グリーン面をテストすることは認められていない(規則16-1d)。今回のケースでは、グリーン面をテストする意図がないことは明らかなので、罰はない。またパットの線にも触れていないので規則16-1aにも違反していない(関連裁定16-1d/3)。
週刊ゴルフダイジェスト10/23号「ゴルルとルール。」より(監修・小山混、撮影・増田保雄)