少しでもグリーンに近づけようと全力で打ちがちなティショットだが、シングル(一桁)ハンディの上級者はティショットに全力をかけないというのは、メンタルトレーナー・プロコーチとして活躍する松本進。自身の著書「あっというまに上達する極意。」から、シングルのラウンド中のペース配分についてご紹介。

(シングル)1割→2割→3割→4割

そこそこのティショットを打ち、まあまあのセカンドを打ち、3打目、4打目とカップに近づくにつれ、集中力が上がるのがシングル。反対に、アベレージほどティショットに力が入ります。

シングルは限られたエネルギーを有効に使っています。

そのエネルギーの使い方は1打目1割、2打目2割、3打目3割、4打目4割。ティショットをチョロっても、まだまだパーで上がるエネルギーを温存しているのですからショックは少ないのです。

一方、アベレージはティショットに全力をかけます。それでチョロでもしようものなら、完全白旗状態。

画像: ティショットに全力をかけてミスしてしまうと、その分ショックも大きい。しかもパッティングのためにエネルギーを温存できないと松本(写真はイメージ)

ティショットに全力をかけてミスしてしまうと、その分ショックも大きい。しかもパッティングのためにエネルギーを温存できないと松本(写真はイメージ)

ペース配分を間違えると、グリーンに乗ってからも大変です。

本来はグリーンに乗ってからが本当の勝負なのですが、アベレージはティショット、セカンドショットで全エネルギーを使い果たしているので、肝心のパッティングに集中できません。

シングルになりたいのなら、3打目からエネルギーを使い始めるようにしましょう。これはワンラウンド、18ホールも同じ原理で、スタートホールからエンジン全開で行くと、上がり3ホールはヘトヘトになります。

シングルになりたければ、まずペース配分からシングルを見習うようにしましょう。

「ゴルフ、あっというまに上達する極意。」(ゴルフダイジェスト新書)より

撮影/増田保雄

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