競技に参加中。崖の下からのアプローチショットを打つ際に、同伴者がピンの方向を教えてくれた。この行為、アドバイスにあたるかしら?
競技に参加中の2人。ショットがそれて、あさっての方向へ。「きゃぁ、左に行っちゃった!」「あちゃー、あっちは崖じゃなかったかしら……」
「よかった! ボールはかろうじて斜面の途中で止まっていたわ。えーっと、ここからだとピンはあのへんかな?」
「だいたいあのあたりかしら……って、え? なにしてるのよー!」「おーい、こっちよー! この方向に打てば大丈夫だからねー!」
「使うクラブとか打ち方について教えるのはダメだけど、いまみたいに『プレーの線』を指示するだけならアドバイスにならないんじゃない? 打つ前にその場所を離れさえすれば、問題ないはずだけど……」
「ピンの方向を教えてくれる気持ちはうれしいけど、気持ちだけで十分! ピンの方向を教えるのは、れっきとしたアドバイス。同伴競技者にアドバイスを送ったり、求めたりしたら2打罰になってしまうのよ」
さてこの場合、正しいのはどちら?
同伴者がピンの方向を指示した。この行為、アドバイスにあたる? あたらない?
正解は、罰なし。正規のラウンド中、同伴競技者にアドバイスを与えたり、アドバイスを求めることは禁止されている(規則8-1)が、今回のような「プレーの線の指示」はグリーン上以外では誰からでも受けることができる。ただしストロークが行われている間は、プレーの線上にその目的のために誰も位置させてはならない(規則8-2a)。
週刊ゴルフダイジェスト12/25号「ゴルルとルール。」(監修・小山混、撮影・増田保雄)