プロが順番待ちするアイアン
10月に開催された日本オープンの練習日、テーラーメイドのツアーバンを取材する機会があった。その時に「今度発表になるアイアンが、プロに高評価で順番待ち(笑)」とツアーレップが教えてくれた。そのアイアンが『P760 アイアン』。バックフェースを見ると、何の変哲もないハーフキャビティのように見えるが構造が実に凝っている。
3番から7番までは、軟鉄鍛造の中空構造。ロフトが立つ番手ほど中空部分の体積が大きくなり、そのスペースにはフェースの反発力を落とすことなく、音と打感を向上させるテーラーメイド独自のスピードフォームと呼ばれる充填剤が入っている。上がりにくい番手ほど、重心深度を深くしてミスに強くボールを上がりやすくしているのだ。
8番からPWまでは、軟鉄鍛造の打感・打音・操作性を重要視し、軟鉄鍛造1ピース構造を採用。番手ごとの適切なスピン量を確保するために、ネックの長さを変化させる徹底ぶり。ブレードの長さ、オフセット、トップライン、スコアラインの長さ、重心、フェースの厚さ、クラブ素材などを番手ごとに最適化した新時代のフォージドアイアンと言えるだろう。
構えてみると、プロや上級者が好むシャープで美しいヘッド形状で、アマチュアゴルファーは「やっぱりまだ早いよな」と思うだろう。しかし打ってみると、ロングアイアンだってしっかりとボールが上がり、「俺、上手くなっちゃったのかな」と自分の腕前を過大評価してしまうやさしさも持っている。
楽に飛ばせるアイアンではないが、しっかりインパクトできるようになれば十分な飛距離は出る。使いこなすために練習場に通い、楽しく努力でき、自分のゴルフがレベルアップする。プロや上級者だけに独占させるのはもったいないクラブだ。
テーラーメイド「P760 アイアン」を1名にプレゼント
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撮影/三木崇徳、文/田島基晴