「彼と一緒にプレーすることは、昔からの夢だった」
3週間前のセントリー・トーナメント・オブ・チャンピオンズで今季2勝目を挙げ、2019年1月26日現在フェデックスカップランク1位のザンダー・シャウフェレ。今週のPGAツアー、ファーマーズインシュランスオープンは、彼のホームタウンであるサンディエゴエリアで開催されているが、予選ラウンドでは同じく地元の英雄、タイガー・ウッズと同組で回り、大勢のギャラリーを引き連れてプレーした。
彼に、過去タイガーと話をしたり、プレーしたことはあるかを大会前の公式記者会見で問われると、ザンダーは
「ロッカールームで顔を合わせることはあったけど、一緒に写真を撮ってもらったり、ということはないよ(笑)。今回、一緒のペアリングになったけど、それは僕がサンディエゴ出身の選手で、注目組でプレーするに十分なランクになれたから。タイガーと回れるなんて本当に最高だよ。1ホールでも過去、彼とは回ったことはないけど、予選ラウンドが楽しみ。まるで動物園の見世物のような感じなんだろうなぁ。まぁ、今週は来週のフェニックスオープン(ギャラリーが1日3万人以上を超える)のいい準備になるからいいけどね」
と語っていた通り、実際今までタイガーとの接点はほとんどなかったようだ。
さて、いよいよ予選ラウンド1日目がスタート。タイガーと一緒に回ったザンダーの感想は……?
「タイガーのアイアンショットのテンポは、スムーズで安定感があったね。さすがタイガー・ウッズって感じだったよ。途中で詰まっているホールで二人で他のスポーツの話や、この辺の地元の話とか、ゴルフボールの話など、いろいろと初めて話をした。タイガーは昔、サッカーをやってた、とか。とてもいい時間を過ごせたよ。とにかくタイガーは今、43歳だけど、体の動きがとてもいい。年をとってもなお、すごく質の高いショットを打つことができるし、パットも決まっている。もう彼は25歳ではないけど、その頃のプレーぶりが今でもできるくらいの雰囲気を持っている。彼はまた試合で勝つことは間違いない。いいオフシーズンを過ごせたみたいだし、リフレッシュしてまた勝てるはず」
とかつての世界王者の今年の活躍を、分析してくれた。
2008年、トーリーパインズで開催された全米オープンでは、ヒザの痛みに耐えながらタイガー・ウッズが自身最後のメジャー優勝(今のところ)を飾ったが、その時ザンダーはまだ14歳。ザンダー少年はヒーローがプレーオフ進出のための大事なパットを決めたのを、トーリーパインズの18番グリーン左ワキに植えられていた木の上から見ていたという。
そして今、注目組の中の一人として、憧れのタイガーと一緒にプレーしているのだ。
「彼と一緒にプレーすることは、昔からの夢だったし、しかも自分も今日はいいゴルフができたから、本当に楽しかった。こうして一緒に回ることができて、最高だよ」
2017年に初の全米オープン出場が叶い、同年、ツアー2勝を飾ってルーキー・オブ・ザ・イヤーに選ばれたザンダー。その後、メジャーに出場し、優勝争いを繰り広げ、今回は憧れのタイガーとラウンドするなど、彼はコツコツと一つずつ夢を叶えていきつつある。
TEXT/Eiko Oizumi