「長くて軽いクラブ」への対応が完了した!?
以前、タイガーはドライバーの長さを感じさせないスウィングをしていました。それが、今年のスウィングを見ると、「長いクラブを振っているな」と感じます。以前のようにフィニッシュまで一気に振り切るのではなく、フォローにかけて一瞬の“間”が見える。それが顕著になったなというのが、タイガーの最新スウィングを見ての第一印象です。
「昔と違う」のは、もちろん悪いことではありません。以前タイガーは、小さいドライバーヘッドに短くて重いスチールシャフトを装着していましたが、今は460CCのヘッドにカーボンシャフトを装着しています。クラブが長く、軽くなった分、クラブが“戻ってくる”間がどうしても必要になります。
インパクトでアジャストしているというとネガティブに聞こえるかもしれませんが、今のドライバーを打ちこなすには必要な動作。タイガーの、長くて軽いクラブへの対応はほぼ完了したと見ていいのではないでしょうか。
それとは別に、若い頃に比べるとフォローサイドでの起き上がりは若干早くなっています。これは腰や背中など、体に対する負荷をやわらげるため。ハードなスウィングにフィジカルがついてこれなかったここ数年を経て、いまはスウィングとフィジカルのマッチングが取れている印象。今週は2019年初戦ということもあり、4月から始まるメジャーに向けて慣らし運転でしょうが、それでも復帰直後だった昨年の同じ時期に比べると、はるかに状態の良さを感じます。
2018年は、戦いの中で徐々にパッティングに“締まり”が生まれ(具体的には試合を追うごとにヘッドを打ち出せるようになり)、最終戦では見事勝利をつかんだタイガーですが、パットのフィーリングを1年かけて取り戻した今、シーズン初戦からの大暴れを期待したいですね。