スコアを作る上では飛ぶほうが有利、というのは間違いがないように思えるが、ではアマチュアゴルファーの場合、1ラウンドの平均飛距離はどれくらいなのだろうか。あるアマチュアゴルファーの平均飛距離を調べたら、驚くべきことがわかった!
みなさんは、ドライバーの「一発の飛距離」と18ホール通しての「平均飛距離」、どちらかを伸ばせるとしてら、どちらを伸ばしたいと思うでしょうか。もちろん、「一発の飛び!」と答える人もいるかと思いますが、スコアを作る上ではやっぱり平均飛距離がアップしたほうがいいだろうと考える人のほうが多いのではないでしょうか。
とはいえ、自分の平均飛距離はなかなかわからないものです。なんとなく220ヤードという人もいれば、240ヤードという人もいるだろうし、中には俺は270ヤード飛ぶぞという人もいるはず。ですが、実際にアマチュアゴルファーの飛距離を、パー3を除いた14ホールすべてドライバーでティショットして計測してみると、驚くべきことがわかります。
ヘッドスピードは43m/s。平均スコアは90台の30歳台のアマチュアゴルファーを対象にそれを行ったところ、なんと平均飛距離は「約190ヤード」だったのです。もっとも飛んだホールでは250ヤードを超える飛距離が出た一方、チーピンやテンプラなど、極端に飛距離の落ちるミスも出て、平均では200ヤード切り。
ラウンド前の自己申告では「控えめに言って220〜230ヤードくらいかな」とのことでしたが、実際はそれより約40ヤード以上少ない数字が、そのゴルファーのリアルな“平均飛距離”でした。しかも、OBはカウントしていません。
たとえ300ヤードを超えるショットが出たとしても、次のティショットでチョロをして50ヤードしか進まなければ、平均飛距離は175ヤード。「当たれば300ヤード」という人であっても、平均でとらえれば飛ばし屋ではないということもあり得るのです。もちろん、本当の飛ばし屋とは、平均して飛ぶ人のことでしょう。
ここでポイントとなるのは、では一体どうしたら平均飛距離を伸ばせるかということでしょう。たとえばクラブを短く持つのは有効な方法でしょう。人によってはスタンスを狭くしたり、ティアップの高さを低くしたり、スリークォーターくらいでスウィングしたほうが「飛ぶようになる」可能性は大いにあるはずです(もちろん、平均で)。
最長飛距離はもしかしたらほんの少し落ちるかもしれませんが(逆に伸びる可能性もありますが)、そのほうが平均飛距離が伸び、ひいてはスコアアップにつながる可能性は、大いにあるのではないでしょうか。やり方は人それぞれ。どうすれば平均飛距離が伸ばせるか、一度考えてみるといいかもしれません。