スウィングの最中、骨盤には3つの動きが生じる。なかでも「左右への傾き」が正しく作られていれば「地面反力」を活用できている証拠だとティーチングプロ・吉田洋一郎は言う。ヤン・フー・クォン教授と吉田洋一郎プロの共著「驚異の反力打法~飛ばしたいならバイオメカ」から、スウィング中の骨盤の動きを紹介。
ひざを伸ばす動きでバックスウィングは20度、ダウンは10度、骨盤が傾く
骨盤はスウィング中に「水平回転」「左右への傾き」「前後の傾き」という3つの動きをします。なかでも「左右への傾き」は、下半身がうまく使えているかどうかの指標となる動きです。
骨盤の「左右への傾き」はひざの曲げ伸ばしによって決まります。バックスウィングで右ひざを伸ばすと骨盤は左に傾き、ダウンスウィングで左ひざを伸ばすと右に傾きます。骨盤の角度がバックスウィングで20度左、ダウンスウィングで10度右に傾いていれば理想的。ひざの曲げ伸ばしがうまくできている、つまり「地面反力」がうまく使えている証拠となります。
骨盤の「水平回転」を速くすればヘッドスピードは上がりますが、それには限度があるし、体への負担も大きい。それよりもひざの曲げ伸ばしで生まれる「地面反力」を利用したほうが、強い回転力を得られるのです。
「驚異の反力打法~飛ばしたいならバイオメカ」(ゴルフダイジェスト社)より
撮影/姉崎正