WGC-デルマッチプレーで新星が誕生した。4度目の大会優勝を目指したタイガー・ウッズを下し準決勝進出を決めたルーカス・ビヤーゴーだ。「ビヤーゴー? 誰?」という声が聞こえてきそうだが、コアなゴルフファンもほとんど知らなかったデンマーク出身の伏兵には“虎の調教師”の肩書きがついた。

幼少期の「タイガーと優勝争いして最後は自分が勝つ」ごっこ遊びが現実に

欧州ツアーを主戦場に戦うルーカス・ビヤーゴーの大会前の世界ランクは52位。滅多に米ツアーでプレーしないためアメリカのメディアも彼の苗字の読み方がわからないと右往左往。日本でもビヤーゴーやジェレガードなどさまざまに表記されたが、アメリカでは「ビヤーガード」にもっとも近いのではという結論に達していた。

準決勝の相手マット・クーチャーにビヤーゴーの苗字のスペルを知っているか? と尋ねる「わからないよ。第一僕は理系(ジョージア工科大学出身)だからね」と苦笑いするひとコマも。ちなみにスペルはBjerregaardでクーチャーのように理系でなくても書けるレベルではない。

画像: デルマッチプレーでタイガー・ウッズを下し準決勝進出を決めたルーカス・ビヤーゴー。ちなみに本人は4位。優勝はケビン・キスナー(写真は2019年のWGCメキシコ選手権/Getty Images)

デルマッチプレーでタイガー・ウッズを下し準決勝進出を決めたルーカス・ビヤーゴー。ちなみに本人は4位。優勝はケビン・キスナー(写真は2019年のWGCメキシコ選手権/Getty Images)

ビヤーゴーが一躍ときの人になったのはもちろん準々決勝でタイガーを破ったから。1ダウンで迎えた16番パー5で長いパットを沈めて起死回生のイーグル奪取に成功。マッチタイに持ち込むと18番でしっかりパーをセーブ。第2打がバンカーにつかまりそこから1.5メートル弱に寄せたタイガーのクラッチパットがカップに蹴られ惜敗するというなんとも呆気ない幕切れだった。

「明日もプレーしたかった」と悔しさを口にしたタイガー。決勝の1回線で目下絶好調のローリー・マキロイを下して勝ち上がっただけにノーマークの27歳に土壇場で敗れるとは……。それでも「上がり3ホールは内容の濃いマッチだった。彼はいいプレーをした」と相手を讃えることも忘れなかった。

ところでビヤーゴーってどんな選手? 松山英樹世代の彼がゴルフを始めた頃から憧れていたのはもちろんタイガー。「昔はよくメジャーでタイガーと優勝争いをしてこっちが勝つという設定の遊びをしていた」。同じ遊びをした経験を持つ少年は世界中にごまんといるだろう。だがメジャーではないがWGCの大舞台でその遊びを現実にしてしまったところがビヤーゴーの才能と強運の証。

同郷の大先輩でライダーカップのキャプテンも務めたトーマス・ビヨーンもツイッターで「16番、17番のプレーは世界にビヤーゴーの名前を知らしめた。彼のゴルフ人生において大きな意味を持つ瞬間だった」と後輩の健闘に大興奮。

「彼(ビヨーン)の背中を見てさまざまなことを学んでここまできた」と普段から仲の良い先輩を「憧れの人」というビヤーゴー。

残念ながらタイガーに勝ったあとは準決勝でクーチャー、3位決定戦でフランセスコ・モリナリに敗れ4位に終わったが“虎の調教師”は世界のゴルフシーンに強烈な爪痕を残した。

画像: ウェッジをマニキュアで簡単カラーアレンジ!~鈴木憲子のゴルフアイテムデコ~ youtu.be

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