いよいよ国内男子ツアーが開幕するが、先に開催されたシニアツアーで優勝し幸先よくスタートできる手嶋多一。新しいアイアンを手に語ってもらった。
新しいミズノプロのマッスルバックでいきなり勝利!
シニアツアーの開幕戦、金秀シニア沖縄オープンで見事シニアツアー初優勝を挙げた手嶋多一。手嶋が今シーズンの武器として選んだのが、ミズノのプロトタイプ。マッスルバックタイプのアイアンだ。
「重心が低すぎないから球が操りやすいし、高さや球筋をコントロールしやすいんです。前のモデルは球は上がりやすかったんですが抑えられなくて。これは、ダウンブローで打ったときにボールとフェースの重心がぴったり合ってると思うんです。ロフトも立ててないのに5ヤードくらい飛距離も伸びたんですよ」(手嶋)
マスターズを制したタイガー・ウッズもテーラーメイドのマッスルバック「P7TW」を手にしていたが、やはりマッスルバックは“プロの道具”という感があり、カッコいい。
「シニアの試合でも初日は風が強かったんですが、その中でもちゃんとコントロールできました。今年は全米プロシニアに出られるので、このクラブを持って行くのが楽しみです。レギュラーもこの波のまま行きたいですね」
波に乗っている手嶋に、前日に谷口徹が手嶋について論じた「シニアでやるとこっち(レギュラー)に戻るとしんどいんちゃうか?」という意見をぶつけてみた。
「谷口さんも早くシニアに出たらいいのに、楽しいから(笑)。距離は6800ヤードくらいの(短めの)セッティングですが、倉本(昌弘)さんとはほとんど距離は変わりませんでしたし、河村雅之さんは自分より10ヤードくらい前に行ってました。距離のアドバンテージは感じませんでした」
レギュラーとシニアの二足の草鞋を履いて戦う手嶋。谷口徹との“ベテランの味”対決が見てみたい。
撮影/岡沢裕行