タイガーの勝利に湧いた今年のマスターズ。実はその余波はまだまだ続いている。感動的な勝利の経済効果は各メーカーの売り上げ増に止まらずトーナメントのチケットセールス増にも一役買っている。関連商品売り切れ続出はファンの“タイガー愛”の表れだ!

試算によるとタイガー優勝がもたらした経済効果は5億5千万ドルに上るというから600億円を超えることになる。

用具契約を結ぶテーラーメイドのCEOデビッド・アベル氏によるとタイガー使用のP7TWアイアンは先行販売された7日間で売れた数以上を優勝後の7時間で売り上げたそうで「一時的に品薄の状態」だという。

画像: タイガーが最終日に着用したこの赤いモックシャツが通販で即品切れになるなど、関連商品が売れに売れている(写真はマスターズ 撮影/姉崎正)

タイガーが最終日に着用したこの赤いモックシャツが通販で即品切れになるなど、関連商品が売れに売れている(写真はマスターズ 撮影/姉崎正)

ボール契約を結ぶブリヂストンも「タイガーモデルの販売は2割から3割増を見込んでいます」と現地法人CEOのダン・マーフィー氏。「楽観的といわれようがこんなに凄いことをした人間はこれまでにいない。人々の関心の高さを肌で感じています」

マスターズ前に比べブランド名がツイッターでつぶやかれた回数は2倍。フェースブックでは4倍ブリヂストン関連の投稿があったといい、米本社で試合を観戦していたマーフィー氏がタイガー勝利の瞬間、椅子の上に立ち上がって「We love Tiger Woods!(タイガーを愛してる)」と叫んだ場面がツイッターにアップされると瞬く間に7万3千回以上再生された。

デビュー以来タイガーとの契約を継続しているナイキへの経済効果は全体の20から25パーセントと推測されているが、タイガーが最終日に着た赤のモックネックシャツは通販で即ソールドアウト。

各ブランドの経済効果は数字で測れる。しかし復活の道筋もつかない暗闇のなか2年前に契約したテーラーメイドやブリヂストン、そして不祥事があっても決してタイガーとの契約を切らなかったナイキにとってこの勝利は「プライスレス」だ。

そして来るべきトーナメントにも変化が。4月29日開幕のウェルズファーゴ選手権にはまだタイガーがエントリーするという情報は入っていないがすでにチケットは完売。「これまでになかったことですが特別観戦エリアを増設することになりました」とトーナメントディレクターのゲーリー・ソッバ氏。

昨年まで8月に行われていた全米プロは今年5月にニューヨークのベスページ・ブラックCで開催されるがやはり「チケットの売り上げが急増している」とトーナメントディレクターのスコット・リード氏。

「マスターズのあとだけに人々の関心は高い。しかし我々にとってはただチケットの売り上げが好調というだけでなく長い目で見てゴルフというゲームに対してのインパクトを期待しています」(リード氏)

タイガーが今回の優勝で手にした賞金は207万ドル(約2億3100万円)。サラリーマンの生涯賃金に近い額を4日間で稼いだのだから凄いが、彼がもたらした経済効果は賞金に値する。

赤シャツ、黒パンツでテーラーのクラブを持ちBSのボールを携えたタイガーマニアがまた世界中に増えそうだ。

画像: 今年の“M”はどれほど飛ぶのか?テーラーの新作ドライバー M5・M6をプロゴルファーが徹底試打! youtu.be

今年の“M”はどれほど飛ぶのか?テーラーの新作ドライバー M5・M6をプロゴルファーが徹底試打!

youtu.be

This article is a sponsored article by
''.