池田、畑岡、勝、マクドウェル、ローリー……世界中に使用者がいる
ミズノオープンで勝利した池田勇太は、2016年からクラブ契約フリーとなった。クラブ契約フリーには、契約に縛られず、様々なメーカーのクラブをテストし、納得できるクラブを使えるメリットがある。だからこそ、フリーの立場で選んだドライバーは注目を集めるのは当然だろう。
この試合で彼が使ったドライバーはダンロップの「スリクソン Z785」。実は池田、今シーズン開幕から、キャロウェイの「エピックフラッシュ サブゼロ」をエースに使っていた。しかし、開幕戦こそ8位だったが、ダイヤモンドカップ、関西オープンと二試合連続の予選落ち。
ミズノオープンから、「Z785」に変更。平均飛距離が305ヤードを超え、フェアウェイキープ率も50%と難コース攻略に貢献したようだ。
「Z785」が、国内メーカーのドライバーとして意外とワールドワイドに活躍しているのはあまり知られていない。
世界中のツアーをみると、アイアンこそブルックス・ケプカがミズノのアイアンを使ってメジャーで活躍したりしているが、ことドライバーに関しては、ジャスティス・ローズが使うホンマの「TW747」ドライバー、マット・クーチャーの「ツアーB JGR」くらいで、外ブラに占領されて国内メーカーはほぼまったく食い込めていないのが現状だった。
しかし2019年のツアーでは、「Z785」を使用するプロが地道に活躍している。米男子ツアー「コーラルズプンタカナリゾートクラブ選手権」でグレーム・マクドウェルが勝利、米女子ツアー「キア・クラシック」では畑岡奈紗が勝利、国内女子ツアーでは勝みなみが2勝、池田勇太も勝利と、トータル5勝。
勝利は挙げていないものの、シェーン・ローリーはシーズン途中で池田同様エピックフラッシュ サブゼロから「Z785」に替え、全米プロで8位タイなど結果を残している。国内メーカーのドライバーとしては異例の活躍と言える。
2018年9月に発売された「Z785」は、アスリート向けモデルだがヘッド体積が460ccと構えた時に安心感を感じるモデル。ダンロップのモンスタードライバー、ゼクシオほどボールはつかまらないが、ゼクシオのやさしさにコントロール性能をプラスしたようなドライバーで、アスリート志向のアマチュアゴルファーにもオススメしたい。
ダンロップ契約の松山英樹こそ使用していないものの、その性能の高さから世界で地道に勝利を重ねるジャパニーズドライバーに注目だ。