「先輩の技は見て盗め」なんて言葉があるように、自分に足りないものを補うために他の人の技術を観察するというのはどこの世界にもよくあること。アース・モンダミンカップの練習日、上田桃子、永井花奈、小祝さくらの練習ラウンドにクラブを持たずについていったのは、この3人と同じ辻村明志コーチの教え子でもある山村彩恵だ。その理由を本人に聞いてみた。

先輩のラウンドについていくのは実は2回目だった

アース・モンダミンカップの練習ラウンドで奇妙な光景に遭遇した。上田桃子、永井花奈、小祝さくら、山村彩恵。4人の選手がいるのにバッグは3つ。山村だけバッグがないのだ。山村以外の3人がティショットをし、2打目地点に歩き出す。山村は3人のティショットを見たあとそれについていった。

山村は今大会の主催者推薦選考会を受けたものの、出場権獲得ならず。しかし、主催者推薦選考会を受ける選手は出場権が獲得できなくてもウェイティングから出場できる可能性があるため、その週1週間の予定を確保していることが多い。山村もそのひとりで、練習日に姿を現したのだった。

結局練習ラウンド9ホールすべてに付きっ切りだった山村。その理由を聞いた。

「自分は技術というよりもマネジメントが本当に馬鹿だなって思ったので、サントリー(宮里藍サントリーレディス)のときに、(上田桃子の練習ラウンドを)自分から『ちょっと見てもいいですか?』って見させてもらったんです。そうしたら学ぶことが結構あって。もう一度見たいなと思っていたので、今回もついていかせてもらいました」(山村)

画像: 学んだことをひとつひとつ確認するかのように詳細に話してくれた山村彩恵。結局本戦への出場は叶わなかったが、今後に期待だ

学んだことをひとつひとつ確認するかのように詳細に話してくれた山村彩恵。結局本戦への出場は叶わなかったが、今後に期待だ

と話した。同じツアープロなのに、上田桃子のようにトップで戦う選手と自分との違いはどこなのか。そう考えたときに、どんな風に練習ラウンドしているのか見たくなったという。

「自分と違うなと思うことはたくさんあって、ひとつはコースに出たら技術のことはほぼ考えていないということ。本当にマネジメントをしっかりしている。私は練習ラウンドでも結構技術のことを考えてしまうんです」(山村)

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