世界ランク3位のDJことダスティン・ジョンソンが先日左ヒザの手術を受けていたことがわかった。タイガー・ウッズが受けたのと同じ軟骨の損傷を修復するための関節鏡視下手術。ゴルファーにとってヒザは消耗品?

2011年にも手術を受けていた

「フェデックスカップも世界ランクも関係ない。とにかく試合に勝つこと。それがすべて」と語るジョンソンは18-19年シーズン序盤のWGC-メキシコ選手権でツアー通算20勝目を挙げ、その時点では「勝ち続ける」と宣言したが、結果はシーズン1勝にとどまった。

画像: 2018-19シーズンは序盤での1勝のみと、実力を発揮しきれなかったダスティン・ジョンソン(写真は2019年の全米オープン 撮影/有原裕晶)

2018-19シーズンは序盤での1勝のみと、実力を発揮しきれなかったダスティン・ジョンソン(写真は2019年の全米オープン 撮影/有原裕晶)

マスターズでタイガーに次ぐ2位タイに入った頃は世界ランク1位をキープ。だが現在は3位。シーズン終盤の8試合は20位タイが最高で思うような結果を出せず最終戦のザ・ツアー選手権では出場30人中最下位(29位タイ)に沈んでいる。

その遠因となったのがどうやらヒザの故障。11年の末にも右ヒザの手術を受けており、代理人のデビッド・ウィンクル氏によると「今回も前回(右ヒザ)と本質的に同じ手術だった」。

本人はフォールシリーズ出場を明言しており、スケジュール通りなら10月31日に開幕するWGC-HSBCチャンピオンズ(中国、上海)、12月初旬のヒーロー・ワールド・チャレンジ、さらにアメリカ対インターナショナルのチーム対抗戦プレジデンツカップ(12月13日?15日)にも出場を予定している。

若いと思っていたDJもすでに35歳。勤続疲労が溜まりあちこちに違和感が出る年頃だ。

このころになるとプロゴルファーはヒザや手首の異常を訴える場合が多い。いやむしろ20代から痛みを訴える選手も多く「手首やヒザは消耗品」という声も。

ひと昔前は「体にメスを入れる」のはアスリートにとってキャリアを左右する大きな決断だったが、医学の進歩により内視鏡などを用いた「メスを入れない」手術が主流に。最近は術後の回復も早くタイガーも10月の「ZOZOチャンピオンシップに来日してプレーするのが楽しみ」とコメントしている。

画像: ケガに悩まされながらも、見事第一線に舞い戻ったタイガー・ウッズ。今年8月にも左ヒザの手術を受けたそうだが、10月の「ZOZOチャンピオンシップ」には出場予定だ(写真は2019年のマスターズ 撮影/姉崎正)

ケガに悩まされながらも、見事第一線に舞い戻ったタイガー・ウッズ。今年8月にも左ヒザの手術を受けたそうだが、10月の「ZOZOチャンピオンシップ」には出場予定だ(写真は2019年のマスターズ 撮影/姉崎正)

ツアー1勝に終わり本人にとっては不本意なシーズンだったようだが、独走態勢だった親友ブルックス・ケプカを最終日猛烈に追い詰め、あわや逆転Vかと思わせた全米プロの戦いはさすがだった。

WGCのイベントには度々勝っているジョンソン。しかしメジャーは16年の全米オープン1勝だけ。19-20年シーズンはDJのメジャー獲りが見たいものだ。

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