2011年にも手術を受けていた
「フェデックスカップも世界ランクも関係ない。とにかく試合に勝つこと。それがすべて」と語るジョンソンは18-19年シーズン序盤のWGC-メキシコ選手権でツアー通算20勝目を挙げ、その時点では「勝ち続ける」と宣言したが、結果はシーズン1勝にとどまった。
マスターズでタイガーに次ぐ2位タイに入った頃は世界ランク1位をキープ。だが現在は3位。シーズン終盤の8試合は20位タイが最高で思うような結果を出せず最終戦のザ・ツアー選手権では出場30人中最下位(29位タイ)に沈んでいる。
その遠因となったのがどうやらヒザの故障。11年の末にも右ヒザの手術を受けており、代理人のデビッド・ウィンクル氏によると「今回も前回(右ヒザ)と本質的に同じ手術だった」。
本人はフォールシリーズ出場を明言しており、スケジュール通りなら10月31日に開幕するWGC-HSBCチャンピオンズ(中国、上海)、12月初旬のヒーロー・ワールド・チャレンジ、さらにアメリカ対インターナショナルのチーム対抗戦プレジデンツカップ(12月13日?15日)にも出場を予定している。
若いと思っていたDJもすでに35歳。勤続疲労が溜まりあちこちに違和感が出る年頃だ。
このころになるとプロゴルファーはヒザや手首の異常を訴える場合が多い。いやむしろ20代から痛みを訴える選手も多く「手首やヒザは消耗品」という声も。
ひと昔前は「体にメスを入れる」のはアスリートにとってキャリアを左右する大きな決断だったが、医学の進歩により内視鏡などを用いた「メスを入れない」手術が主流に。最近は術後の回復も早くタイガーも10月の「ZOZOチャンピオンシップに来日してプレーするのが楽しみ」とコメントしている。
ツアー1勝に終わり本人にとっては不本意なシーズンだったようだが、独走態勢だった親友ブルックス・ケプカを最終日猛烈に追い詰め、あわや逆転Vかと思わせた全米プロの戦いはさすがだった。
WGCのイベントには度々勝っているジョンソン。しかしメジャーは16年の全米オープン1勝だけ。19-20年シーズンはDJのメジャー獲りが見たいものだ。