ラウンド前の練習グリーンでは、その日のグリーンのタッチを調べる上でも入念に練習を行いたいもの。関東在住の匿名ハンディ5下シングル氏によれば、練習グリーンでは「とにかく10メートルが大切」だという。その理由は?

ワンピンのパットを打つ機会は実は少ない

私は朝の練習グリーンでは10メートルを練習します。理由はシンプルで、実戦で10メートルくらいのファーストパットを打つ機会が多いからです。70台でプレーするといっても、パーオンしたホールでの平均的な残り距離はだいたい10メートル。PGAツアーのように、つねにワンピン以内! とはいきませんからね(笑)。

画像: 実戦的でないワンピンのパット練習よりも、10メートルの距離感を鮮明にする方がはるかに重要だという(写真はイメージ 撮影/増田保雄)

実戦的でないワンピンのパット練習よりも、10メートルの距離感を鮮明にする方がはるかに重要だという(写真はイメージ 撮影/増田保雄)

手順として、まずは10メートルの傾斜1度程度の上りのラインを見つけ、しっかりと練習します。次にその反対、少し下りの10メートルを練習します。10メートルの基準ができれば、少し強めで12メートル、少し弱めで8メートルです。

この、10メートルを中心とした8〜12メートルの距離感をもって、コースに出るわけです。そして、仕上げには1メートルを練習します。1メートルをしっかり入れることができれば、ファーストパットを10メートルから1メートルに寄せるのはそこまでハードルが高くありません。

10メートルの練習には、意外な副産物があります。まれに訪れる30メートルの超ロングパット。アマチュアにとって3パットは覚悟せねばならず、4パットだけは防がなくてはならない状況です。こんなとき、10メートルからのパットに自信があれば、ファーストパットは10メートル圏内に寄せておけば3パットで収められるという考え方ができ、ある程度リラックスして打つことができるのです。

10メートルのパット練習は、カップインの爽快感を味わえる可能性はほぼなく、地味です。しかし、地味だからこそ、スコアを守る上では非常に重要なのです。

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